喪女ネタのギャグが面白い、好感度大のラブストーリー
漫画やゲームの二次元の世界にトキメキつつも、現実の高校生活では日陰に生きる喪女の田端花。
美化委員の花は、花瓶の花を変えるため、そしてその作業を誰かに見られて突っ込まれたくないために、毎日朝早くから登校していました。ところがある日、花瓶の花を自分の髪にさして浸っているところを、クラスで一番の人気者の上野くんに目撃されてしまいます。花の自虐的な妄想は大暴走し、悪い噂になることを防ぐため、なんとか上野くんを口止めしようと奔走。しかし、予想に反して上野くんは花に対して好印象を持っており、花が花瓶の世話をしていることも内緒にしておくことを約束してくれたのでした。
その日から上野くんや、その友達と何かと関わるようになり、花の周りは賑やかになっていきます。常にネガティブな妄想が浮かんで先走りしてしまう花ですが、上野くん達の優しさは花を裏切ることはありません。そして、花にだけ特別な表情を見せる上野くんとの関係に期待が高まるストーリーです。
いつも「自分なんかが」と思っている花は卑屈ではありますが、その謙虚な性格に好感が持てるキャラクターです。花をライバル視する人物として登場する鶯谷すみれが、かわいい見た目と違って腹黒い性格なので、なおさら花の良さが引き立ちます。
上野くんも爽やかでカッコイイのに、気どったところのない真っ直ぐな男の子。
二人の恋を応援したくなります。
また、喪女ネタのギャグのセンスも面白く、コメディーとしても楽しめる作品です。