ブスに花束を。 / ブス花

ブスに花束を。 / ブス花

『ブスに花束を。』(ブス花)とは、作楽ロクによる少女漫画。2016年から2022年まで『ヤングエース』(KADOKAWA)にて連載された。自らをブスと自虐する高校生の田端花(たばたはな)が、憧れのヒロイン気取りで浮かれていたところを、スクールカースト上位でイケメンと評されている上野陽介(うえのようすけ)に目撃されたことから距離が縮まっていく学園ラブコメディである。ラブコメディでありながらも、主人公は自虐系喪女の高校生という斬新な設定が話題を呼んでいる。

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ブスに花束を。 / ブス花
8

最高のヒロイン

多くの漫画では地味でかわいくないって設定のヒロインは大抵可愛く描かれていますが、本作のヒロインは本当に恵まれない容姿で描かれていて、驚きました。
自分をブスと認め、目立たずそっと生きてきた主人公のこじらせ方がひどいと思いつつ、共感でき、面白いです。
ただ、主人公の優しさや気遣いの仕方、純粋な気持ちがとても素敵で、ストーリーを読み進めるうちにどんどん主人公が可愛らしく見えてきます。
ヒーローも容姿でなく、主人公の内面の良さを理解して、本気で主人公を可愛らしいと思っていて、二人の初々しいやりとりにキュンとします。
ほのぼのラブコメといった感じです。
ラブコメなのでもちろん恋のライバルが登場しますが、イヤな感じの子ではなくむしろいい子なので、ドロドロした要素はありません。
主人公の周りも優しくて個性的で、魅力的なキャラクターが多いです。
主人公達だけでなく、周り人達の関係性も少しずつ変わっていて、この先どうなるのかも気になります。
最初、自分に自信がなく周りと打ち解けられなかった主人公が、少しずつ周りとの関係性を築いて行く中で成長していくので、ずっと応援したくなります。
読んでいて癒され、なおかつとても笑える珍しいラブコメなのでとてもオススメです。