花と悪魔

花と悪魔のレビュー・評価・感想

花と悪魔
10

何度でも読み返したくなる

悪魔と人間の女の子との恋愛漫画です。
ですが、初めから恋愛ありきではありません。
捨てられていた子どもをたまたま拾い育てていくうちに、恋をしていきます。
また、女の子の方も一緒に過ごし大人へと成長するうちに悪魔への恋心に気付いていくお話です。
ストーリーは、基本的に深刻過ぎる内容ではなく、少し面白おかしく、いつもほんわかする内容ですすんでいきます。
悪魔は自分より先に死んでしまう女の子のことを想うと、なかなか自分の気持ちに正直になれません。自分と一緒にいるより、人間の世界に戻した方がいいのでは…という葛藤を抱えます。
女の子の方は、大好きな悪魔と一緒にいたいので、冷たくされても一緒にいたい気持ちを悪魔に伝え続けます。
悪魔も本当は、女の子がとても大切な存在なのでその気持ちに救われ続けていました。
そして、お互いの気持ちを認め合ってきていた時に試練が訪れます。
悪魔が魔界へ帰らなければならなくなりました。
悪魔は女の子が大切だからこそ、戻ってくる約束をせず人間界を去りました。ここはさすがに切なかったです。その数年後、悪魔は人間界に帰ってきます。女の子は果たして悪魔のことを想い続け待っているのかどうなのか…というのがこの物語の最後になります。そして、結末は読者にとってやはり心温まる内容となっていました。