創世のタイガ

創世のタイガのレビュー・評価・感想

創世のタイガ
8

原始時代を知れる、行った気になれる作品

主人公タイガが原始時代にタイムスリップしてしまい、その中で生きていくために狩りをしたりネアンデルタール人と闘ったりする物語です。
原始時代や原始的な生活を送る人類の歩みを知れるとてもおもしろい内容です。森恒二さんの作品はどれもおもしろいので楽しく読ませていただいています。今作品も基本的には根暗な少年が自分では思ってもいない力を発揮して、生きていく意味を知るということが根本にあります。ストーリーは漫画の王道ではありますが、その背景や特殊な能力が毎回違うため飽きずに読める作者だと思います。
特に今回は自分が最近欲していた、サバイバル物だったため心惹かれて読み始めました。サバイバル物は0からのスタートでどのように生き抜けるかがメインですが、「創生のタイガ」では早めに原始人との交友があり、やはり人類はみな寄り添いながらでないと生きていけないということを作者が伝えたいのではないかと思います。
原始時代にどのように狩りを行い、生活していくか、またタイムスリップしてしまった現代人はその時代に適応できるのか、想像の世界を膨らませることができる内容で、これからがまだまだ楽しみです。
これからのストーリー展開として、恋愛関係や住まいなどの建築関係もさらに発展していって欲しいと思いますし、それらの点で想像が膨らむ作品になっていって欲しいと思います。