隣人は静かに笑う / Arlington Road

隣人は静かに笑う / Arlington Road

『隣人は静かに笑う』(原題:Arlington Road)とは、1999年のアメリカの心理サスペンス映画である。監督はマーク・ペリントン。主演にジェフ・ブリッジスとティム・ロビンスを迎え、平穏な住宅街に潜むテロリズムの恐怖と、疑念に囚われた男の不条理な運命を衝撃的なタッチで描き出している。
大学でテロリズムの歴史を教える教授マイケルは、爆発物取締局の捜査官だった妻を任務中に亡くし、幼い息子グラントと二人で暮らしていた。ある日、彼は路上で大怪我を負った隣家の少年ブレディを救ったことをきっかけに、その両親である設計技師のオリヴァーと妻シェリルの一家と親交を深める。しかし、完璧すぎるほど親切な隣人の振る舞いに、マイケルはやがて微かな違和感を抱き始める。
独力でオリヴァーの過去を調査し始めたマイケルは、彼が名前を偽り、かつて公共施設への爆破未遂事件に関与していた事実を突き止める。疑念は確信へと変わり、マイケルは恋人のブルックや教え子の助けを借りて彼らの正体を暴こうとするが、事態は彼の想像を絶する巨大な陰謀へと飲み込まれていく。善良な市民が知らぬ間に犯罪の片棒を担がされる恐怖を、冷徹なリアリズムで提示した一作である。

隣人は静かに笑う / Arlington Roadのレビュー・評価・感想

隣人は静かに笑う / Arlington Road
9

隣人は静かに笑うを観た感想

久しぶりに観た、飽きさせない映画。テンポよく展開するストーリー。しかし、不条理さ全開の壮絶なバッドエンドです。
主人公のマイケルは大学の教授で、テロについての講義をしています。マイケルには、FBIであった妻が殉職したという悲しい過去があります。また、ケガをした子どもを見つけたら全力疾走で病院に連れて行くような、正義感の強い人物です。子どもを助けたことで、マイケルは隣家と親しく付き合うようになります。子ども同士はもちろん、親同士も同世代の友人ができたと嬉しそうです。しかし、この朗らかで親切な隣人こそが、実はテロリストでした。直接的には描かれていませんが、おそらくこの隣人は、はじめからマイケルを身代わりの犯人として仕立て上げるために、隣に引越してきたものと思われます。テロリストたちの犯行はものすごく綿密で計画的かつ柔軟なチームプレイ。これではマイケルでなくともまんまと嵌められて利用されてしまいます。FBIを爆弾から救うために、必死になって車で駆け付けたのに、信じてもらえず、あげく気づかないうちに自分の車のトランクに爆弾が仕掛けられており、犯人に仕立て上げられてしまう。あまりにも悲しいバッドエンドですが、緊迫感は楽しめました。