黒木渚

黒木渚

黒木渚(くろきなぎさ)とは、宮崎県日向市出身のシンガーソングライター、小説家。日本舞踊をやっていた祖母の影響で、ステージに立っての自己表現に漠然とした憧れを抱く。中高時代は文学や絵画に熱中し、高校卒業後に進んだ大学の軽音研究会でギターを手にするようになる。福岡市内のライブハウスでの弾き語りの活動を経て、2010年に自身の名前を冠したバンド「黒木渚」を結成する。翌2011年、1stシングル『ハツ/ノーリーズン』をリリース。さらに、2012年、処女作となる1stシングル『あたしの心臓あげる』を九州限定でリリースすると、九州限定にもかかわらず瞬く間に人気を獲得。全国のインディーズチャートで14位、有線インディーズチャートで1位に上り詰め、同作は2013年に全国発売されることになった。同年3月には1stミニアルバム『黒キ渚』をリリースし、文学に造詣が深い黒木が手掛けた歌詞や幅広い音楽性で、若年層を中心に絶大な人気を築く。2014年ごろからはソロとして活動を始め、2015年には小説家としてもデビューを果たす。以降は活動休止を挟みながらも音源制作とライブ活動、小説出版を精力的に続け、2022年には所属していた事務所「LASTRUM」から独立することを発表した。

黒木渚のレビュー・評価・感想

黒木渚
10

独特の歌詞で黒木渚ワールドを表現

黒木渚は日本の女性シンガーソングライターです。
作詞作曲も行っており、力強い歌声とアップテンポな曲、優しい歌声とローテンポな曲…と、曲の世界観に合わせて違う顔を見せてくれます。
独特な歌詞とメロディーだけではなく、曲のタイトルも特徴的です。
例えば、『虎視眈々と淡々と』や『君が私をダメにする』などは小説のようなタイトルとなっています。
最大の魅力は歌詞です。小説や詩のようになっており、哲学的な表現を時々用いています。
例えば、『虎視眈々と淡々と』では、アップテンポな曲調でありながらも「世界で一番悲しいのは、いつも喜びの後にある」や「世界で一番孤独なのは、何故かひとごみの中にある」といった、視聴側がふと考えてしまうような歌詞が盛り込まれています。
他にも『君が私をダメにする』では、彼との恋愛にどんどんのめり込んでいってしまう女性の姿が描かれています。「曖昧なものに悩まされる、愛・思想・時間・体、気楽でいいさと言うんでしょ、だから君のこと止められない」と、恋する女性が彼を好きすぎて不安になっている描写があったり、彼が「気楽にしな」と言う描写を用いることで、リアリティーを感じます。

独特な世界観を持っている黒木渚が考える人生や世界、物事の存在意義などが歌詞と曲で表現されています。

黒木渚
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黒木渚の多彩な曲調と世界観

黒木渚さんはシンガーソングライターとして活躍している方です。特徴は力強くも透き通っている声と曲ごとにとても独特な世界観があるということです。
歌詞は毎回筆ペンで試行錯誤しながら書き上げているようで、とても丁寧に考え込まれて作られていることがわかります。またインタビューによると、黒木さんの実際の生活での出来事をもとに曲が作られることが多いそうで、親近感の湧く曲もあります。
『しゃべくり007』にも出演され、メディアでの露出もあります。

黒木渚さんの代表曲は「虎視眈々と淡々と」、「あたしの心臓あげる」、「大予言」、「うすはりの少女」などです。
「虎視眈々と淡々と」は正統派のJ-POPです。力強さや爽快さを感じさせるノリの良い曲調で、何か悩んでいるときに聴くと勇気づけられる歌詞が特徴です。MVでは鮮やかな照明が多く使われており、視覚的な印象がとても強いものになっています。
「あたしの心臓あげる」では、前者と打って変わって雨の降る夜のようにしっとりとした、雰囲気のある曲調になっています。強烈な曲名に劣らず歌詞も全体を通して強烈に相手を求めるようなものになっています。これは彼女のデビュー曲で、とても尖った仕上がりになっています。黒木渚さんの曲を聴くにあたっては一番最初に聴いてほしいものになっています。