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独特の歌詞で黒木渚ワールドを表現
黒木渚は日本の女性シンガーソングライターです。
作詞作曲も行っており、力強い歌声とアップテンポな曲、優しい歌声とローテンポな曲…と、曲の世界観に合わせて違う顔を見せてくれます。
独特な歌詞とメロディーだけではなく、曲のタイトルも特徴的です。
例えば、『虎視眈々と淡々と』や『君が私をダメにする』などは小説のようなタイトルとなっています。
最大の魅力は歌詞です。小説や詩のようになっており、哲学的な表現を時々用いています。
例えば、『虎視眈々と淡々と』では、アップテンポな曲調でありながらも「世界で一番悲しいのは、いつも喜びの後にある」や「世界で一番孤独なのは、何故かひとごみの中にある」といった、視聴側がふと考えてしまうような歌詞が盛り込まれています。
他にも『君が私をダメにする』では、彼との恋愛にどんどんのめり込んでいってしまう女性の姿が描かれています。「曖昧なものに悩まされる、愛・思想・時間・体、気楽でいいさと言うんでしょ、だから君のこと止められない」と、恋する女性が彼を好きすぎて不安になっている描写があったり、彼が「気楽にしな」と言う描写を用いることで、リアリティーを感じます。
独特な世界観を持っている黒木渚が考える人生や世界、物事の存在意義などが歌詞と曲で表現されています。