ホクサイと飯さえあれば

ホクサイと飯さえあれば

『ホクサイと飯さえあれば』とは、鈴木小波による漫画作品、およびそれを原作としたテレビドラマである。東京都足立区北千住を舞台に、主人公の山田文子(通称「山田ブン」)が自炊を楽しむ様子を描いたグルメ作品。原作は講談社の『ヤングマガジンサード』にて2014年の創刊号より連載が開始された。本作の前身である『ホクサイと飯』は2012年に角川書店の『サムライエース』で連載されたが、同誌の休刊に伴い連載を終了した。その後、事実上の前日譚として『ホクサイと飯さえあれば』の連載を開始した。
本作の最大の特徴は、料理を「作る楽しさ」に重点を置いている点にある。調理過程やレシピは非常に詳細に描写される一方で、料理を食べるシーンが一切登場しない。そのため、作者の鈴木小波は、読者が容易に味を想像できるメニューを意識して選定している。また、調理中の解説役として、ブンの相棒であるぬいぐるみの「ホクサイ」を据え、彼と会話する体裁をとることで、独白になりがちな自炊シーンを賑やかに演出しているのも特徴である。
本作は2017年1月より「ドラマイズム」枠にて上白石萌音主演のテレビドラマが放送され、同月よりNetflixでも配信された。

ホクサイと飯さえあればのレビュー・評価・感想

ホクサイと飯さえあれば
8

独特な絵柄で描かれるグルメ漫画

ヒロインの飽くなき食への情熱には好感と尊敬を覚えます。

相棒のぬいぐるみ「ホクサイ」の正体がよくわからず、脳内会話かと思えば他の登場キャラにも声が聞こえている様子。
腹話術かと思えば実写ドラマ版では声が全く違う。
どちらも同じ設定だとすると、ホクサイは一体何者なのか、どうして誰もツッコまないのか。こういう謎があると、つい気になって読み続けてしまいます。

1話目から空き缶で米を炊く。他の話ではミートボールを自作するなど、情熱と節約がすごい。

漫画家を目指して活動し続けていますが、なぜかグルメ漫画は描いていません。この情熱や知識を漫画に活かせば、きっと彼女はプロになると思うのですが…そこは何かこだわりがあるか、担当さんがグルメ漫画はダメと言ったのかな、などと想像もはかどります。

コミュニケーションが下手でありつつ、やたらと絡んでくる登場キャラたちとは結構仲良くなっていたり、担当にお土産をもらって好かれていると勘違いしたり、料理以外ポンコツなところも可愛いです。

作中では、漫画の効果では定番の集中線が使われず、時には魚眼レンズ風に表現されるなど作者の画力にも驚きます。
単行本では作者が実際に作った、作中登場の料理写真があるなど、作品内容、作者ともに好感のもてる美味しい漫画です。