塊魂 / Katamari Damacy

塊魂 / Katamari Damacy

『塊魂』(かたまりだましい、英: Katamari Damacy)とは、2004年3月18日にナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から発売されたPlayStation 2向けアクションゲームである。当初は単発作品の予定であったが、その独創的な内容が大きな反響を呼び、後にシリーズ化やリマスター版『塊魂アンコール』の展開が行われるほどの人気作となった。
物語は、大コスモの王様が酔った勢いで星空を壊してしまったことから始まる。その息子である身長5cmの王子は、父の不始末を解消するため、物にあふれた地球へと派遣される。王子は、地球上のあらゆる物を巻き込んで「塊(カタマリ)」を大きくし、それを夜空に浮かべて失われた星々を再生させていくことになる。
ゲームシステムは非常にシンプルかつ明快で、2本のアナログスティックを使用して塊を転がしていく。塊よりも小さい物であれば、生活用品から生き物、さらには自然現象まで何でも巻き込むことが可能だ。最初は画鋲やマッチといった小さな物しか巻き込めないが、塊が成長するにつれて、家、ビル、雲といった巨大な対象まで取り込めるようになる。
ビジュアル面では、あえてポリゴン数を抑えたカクカクとした造形とパステル調の色彩を採用しており、これが独特でシュールな世界観を構築している。巻き込んだ物は「素敵コレクション」に記録され、ユニークな解説と共に閲覧できる収集要素も備わっている。
また、本作の底流には「世界が一つになる」というテーマが流れている。地球ステージでは最終的にあらゆる国を一つに固めることが課題となるなど、世界平和や自然へのメッセージ性も含まれた作品である。

塊魂 / Katamari Damacyのレビュー・評価・感想

塊魂 / Katamari Damacy
8

モノを固めて大きくするアクションゲーム

プレイステーション2のビデオゲーム。
コントローラーの左右スティックを駆使し「塊」を操作、日常生活にある物や生物を塊にくっつけ、大きくするという斬新な内容。
制限時間以内に塊を大きくすればノルマ達成、という覚えやすいシンプルなルール。
最初は机に転がっているサイコロ、鉛筆など小さい物しか巻き込めないが、鉢、自販機、乳牛、車、家…と徐々にスケールの大きい物を巻き込めるので非常に爽快感がある。
ただ物体を巻き込むだけでも楽しいのだが、極めようとすると最適なルート構築が要求され、シンプルながらもゲーム性は意外と奥深い。
リーゼントをきめた若者が子供用遊具に乗っていたり、なぜかバナナが地面に埋まっていたり…といった笑ってしまう要素もある。
その他、巻き込める物品・生物の種類が非常に多く、後でコレクションとして詳細を確認できる収集要素もあるのは嬉しい。
ただし、操作によってスティックキーを酷使するため、コントローラーの劣化に拍車をかけるといった物理的な欠点がある。
また、カメラが立体空間をせわしなく動き回るため、画面酔いしやすい人は特に注意。
覚えやすい単純なゲームシステムながら極めがいがあるので、1度ハマってしまったら他の塊魂シリーズにも手を出してみるといいだろう。

塊魂 / Katamari Damacy
9

シュールな世界を巻き込んでいく快感

小さな塊を転がす。最初は小さなものを巻き込み塊を大きくしていって、大きなものを巻き込んでいく。最初は大きなものにぶつかると弾かれたりせっかく巻き込んだものが飛ばされたりするのが、塊が大きくなると今度はこちらが容赦無く巻き込んで、大きさの糧になっていくのが気持ちいいです。
序盤は文房具や小動物しか巻き込めないというステージから、ストーリーが進むにつれ最終的には地球全てを巻き込んでいくという壮大かつシュールな展開は筆舌にし難い気持ちよさがあります。

BGMがどれも楽しく、気の抜けた歌詞とメロディですがなんとなく名曲っぽいのが笑えます、プレイ中はついつい一緒に歌ってしまったり。
テーマソングに至っては大御所である松崎しげるさんが歌っている、まさに名曲です。

言葉を話すキャラクターは、ほぼ主人公「王子」の父である「王様」だけなのに、それを感じさせないほどセリフにインパクトがあります。何より、自分の責任を王子に押し付けたり、息子にいちいちマウントを取ろうとする大人気ない王様は存在自体がシュールです。
王子へのお土産を用意しては、ステージに落としてきたり捨ててきてしまうという、優しいようでやっぱり扱いが酷いです。王子の扱いが不憫で、塊を転がす姿は健気ですがどこか楽しそうで、ちっとも悲しい気持ちにならず楽しい気分でゲームができます。