戦場のヴァルキュリア / 戦ヴァル

戦場のヴァルキュリア / 戦ヴァルのレビュー・評価・感想

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戦場のヴァルキュリア / 戦ヴァル
8

やり込み派にはピッタリ!頭を使って戦術を駆使するゲーム。

戦争をテーマにしているのでストーリーも重厚になっており、それだけでも楽しめます。
映像やアニメーションはソフトな印象でキャラもイケメンや可愛い子が出てくるので女性でも楽しめるし、戦車や重火器のカスタマイズなど男性も楽しめる内容になっています。
このゲームの一番の面白さは、戦略です。
序盤のほうは特に苦労しませんが、中盤~終盤に近付くにつれて内容も濃くなって戦略が必要になります。キャラ育成や重火器の充実などもポイントになってきますが、一番の攻略ポイントはプレイヤーの采配であり、どのキャラをどう動かすかが勝敗を大きく分けます。
また、勝つだけでなく各ステージには戦術評価というものがあり、戦闘終了時にSランク~Dランクの評価が付きます。この評価によって入手できる重火器が変わったり勲章がもらえたりします。より良い評価をもらうためにはどうしたらいいのか、熟考してプレイしているうちに思いのほか時間が経っていた、なんてこともしばしば。
一度クリアしてももう一度プレイしたくなる、そんなゲームです。もちろん、クリア後も各ステージをストーリーと関係なく遊ぶことができるので、やりこみ派はじっくりいつまでも楽しめます。
戦術に自信のある人、頭を使ったゲームが得意な人にはピッタリです。

戦場のヴァルキュリア / 戦ヴァル
9

独特な戦闘システム、アクティブシミュレーションRPG

戦争が舞台のこのゲームでは、味方ターンと敵ターンを交互に繰り返して行動するシミュレーションRPGのシステムに加え、キャラ移動時は相手が銃撃を仕掛けてくる上に、攻撃後には反撃行動を行うという要素があります。
そのため綿密な戦略を練る必要がありながらも、ひとたび行動を始めたならばボーッと立ち止まっていたり無駄な動きをすることは死に繋がります。

敵味方ともに、ユニットには偵察兵、突撃兵、対戦車兵、狙撃兵、支援兵、戦車があり、特殊な存在として一切の攻撃を受け付けず凶悪な火力を持つヴァルキュリアが存在します。
それぞれの兵種に得意不得意がある他、脇役一人一人にまで異なる人生や価値観を感じさせる特性と性格を持ち、その中にはステータスを向上させるものもあれば、ストーリー上も重要な意味を持つ「種族差別」というデメリットを持つものもあるため、同じ部隊であっても差別者を差別対象者と隣接させることは一時的な能力低下を招き、戦況に影響します。

戦場で倒された場合はキャラクターはその場にダウンし、決められたターン以内に仲間が救出すればよいですが、仲間の前に敵に接触された場合は戦死してしまいます。
戦死してしまった仲間を蘇生する手段はありません。

部隊のリーダーは「オーダー」という特殊なスキルを持ち、行動力を消費することで仲間へ強化効果をかけることができ、いつどこでオーダーを発動するかで勝敗が分かれることもあります。

緊張感のある戦闘システムと戦略を要求されるステージが、このゲームを名作たらしめています。