らき☆すた / Lucky☆Star

らき☆すた / Lucky☆Star

『らき☆すた』とは美水かがみによって、2004年から連載が開始された4コマ漫画作品。2007年からはアニメが放送され、その他にもゲーム化や小説化など幅広いジャンルでメディア展開された。作品の内容は、埼玉県の高校に通う女子高生達の平凡な日常を淡々と描いたいわゆる「日常系」。タイトルは「幸運」「気まぐれ」という意味の「ラッキー」と「女優が演じる」という意味の「スター」を合わせたものである。

らき☆すた / Lucky☆Starのレビュー・評価・感想

らき☆すた / Lucky☆Star
7

オタク文化の原点の作品であるらき☆すた

『らき☆すた』は美水かがみ先生が描くゆるっとした日常マンガです。
登場するキャラクターは多数いますが、メインとなるキャラクターは「泉こなた」「柊かがみ」「柊つかさ」「高良みゆき」の4人です。

それぞれのキャラの特徴ですが、「泉こなた」はネットゲーム(通称ネトゲ)をこよなく愛するオタク女子です。担任の「黒井ななこ」先生はこなたとはネットゲーム仲間となっています。
「柊かがみ」「柊つかさ」の2人は4人姉妹である柊家の双子です。実家が神社であり、この神社は埼玉県にある鷲宮神社がモデルになっています。「柊かがみ」は友人であるこなたのオタク趣味に理解があり、作品内でラノベを好んだりする描写があります。
「高良みゆき」はこなたから「歩く萌え要素」と呼ばれているキャラクターです。

こなたたちの周りを取り巻くキャラクターは他にもいます。
「小早川ゆたか」「岩崎みなみ」「峰岸あやの」「日下部みさお」や、こなたと同じくオタクである海外からの留学生の「パトリシア・マーティン」、同じくオタクで腐女子の「田村ひより」がいます。

この作品は「クレヨンしんちゃん」と同じ埼玉県が舞台となっている作品です。

アニメではオタクにはおなじみの「アニメイト」の「アニメ店長」が出演いたり、スピンオフ作品の「らっきー☆ちゃんねる」では「小神あきら」と実在する声優「白石稔」がオリジナルキャラクターとなっています。

オタク文化の原点でもある「らき☆すた」に触れてみてはどうでしょうか。

らき☆すた / Lucky☆Star
10

日常アニメの頂点は「らき☆すた」

あまりの人気に社会現象となり、世の中に「ヲタク」という生き物を浸透させたアニメだと思います。
さまざまな「日常系アニメ」が流行り、毎クール1本は必ず日常系アニメが制作されるようになりましたが、このアニメに敵う作品を私は見たことがありません。
それほどに「日常」なのです。放送当時、自分がまだ主人公・泉こなたたちと同じ高校生だったこともあり、こなた達と同じ目線で毎週視聴していました。
無理やり「日常なんですよ!!!」と押し付ける感じが本当になく、「今日こんなことがあったんだよね~あはは~」という感じがまさに女子高生のそれで、難しい設定の作品が流行するなか、鑑賞するストレスが本当にゼロという素晴らしい作品です。
放送当時は、まだまだネットの世界はほぼヲタクのものだった当時を風刺するような小ネタやパロディがふんだんに詰め込まれており、ヲタクであればヲタクであるほど楽しめる、スルメイカのような作品です。
とはいえ、ライトなヲタクの方でもわかるようなネタも盛りだくさんですので、どうか一度ヲタクというものに対して抵抗のない方には、敬遠せずに鑑賞してみてほしいアニメです。
毎週のおまけコーナーのらっきーちゃんねるや、声優の白石稔さんが体を張ったエンディング等も必見です。