バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)

バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)

『バイオハザード RE:3』とは、2020年4月にCAPCOMから発売されたサバイバルホラーゲーム作品で、1999年に発売された『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のリメイクとなっている。そして2019年に発売された『バイオハザードRE:2』に続く「RE」シリーズ2作目となっている。ラクーンシティで起きた生物災害(バイオハザード)の真相を明らかにすべく、原作ゲーム1作目の主人公ジル・バレンタインが追跡者から逃げながらラクーンシティを脱出するというストーリーだ。

バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)のレビュー・評価・感想

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バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)
6

濃密な恐怖を味わえるゲーム……でもボリューム不足は否めないかも

1999年に発売されたホラーゲーム『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のリメイク作。
何と言っても目を引くのは美麗なグラフィック。崩壊していく都市をゾンビが蠢く様子は恐ろしいと同時に美しさも感じるほどです。
特に序盤のドーナッツショップなどが立ち並ぶエリアでは震えるほどの恐ろしさを味わえます。
主人公のジル・バレンタインがにも注目したいところ。女性でありながら基本的にはゾンビを前にしても屈しないヒーローらしい力強さを持っていますが、時にのぞかせるヒロインらしさ(特に本作のサブキャラであるカルロスに対してみせる)もあり両者のバランスが取れた良キャラと言えます。何より美人なのも嬉しいところ。
恐ろしげば雰囲気がありながらゲーム内容自体はクリーチャーを倒しながら進む場面が多く、ホラーというよりアクション要素が強め。
もっとも自分が弱くても苛立ちが募るので、これはこれでありだと思います。特に病院でゾンビの大軍を迎え撃つパートはかなりの爽快感を味わえるかと。
また本作を象徴する敵「ネメシス」も新たな恐怖を演出するのに一役買っています。探索中にいきなり登場しては巨体でダッシュをしたり、時にロケットランチャーなどを撃ってくるのでプレイヤー側にもとっさの対応が求められパニック状態になることもしばしば。のそのそ近づいてくるゾンビが霞むほどの存在感あり。倒すと武器のカスタムパーツがもらえるなど、リターンもちゃんとあります。
気になった点はボリューム不足感が否めないこと。ストーリー自体は5時間ほどでクリアできますし、オープンワールドゲームのようなサブミッションもないので1回クリアしてしまうと「2週目も同じでしょ」となってしまい、再プレイする気があまり出ません。「ネメシス」についても出現する場所がある程度決まっているのもマイナス。周回すると「ここで出てくるな」と予想がつくので、あまり怖くありません。オンライン前提のモードである『バイオハザード レジスタンス』が収録されているとはいえ、もっと1人で遊びたいプレイヤー向けのコンテンツを充実させて欲しかったです。またリメイク元から削除されたパートやクリーチャーがいるのも人によっては気になると思います。個人的には巨大ミミズ型のクリーチャーであるグレイブディガーがいなくなっていたのが残念でした。
気になる点はありますが完成度自体は高いのでプレイしている最中に飽きがくることはまずありません。ボリューム不足感が許容できるなら絶対プレイすべき一作といえるでしょう。

バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)
9

日常と非日常が隣り合わせの奇妙さ

■簡単な用語説明
・ラクーンシティ
バイオハザードRe:3の舞台となる架空の街。

・アンブレラ
ラクーンシティにある大手製薬会社。
表向きは製薬会社だが、裏ではクリーチャーやモンスターなどを開発していた。
人間をゾンビにしてしまう『G-ウィルス』を開発することに成功。

・ゾンビ
『G-ウィルス』の漏洩によって、人間の変わり果てた姿。
ラクーンシティにいっぱい出てきて、噛みついて攻撃してきます。
メインとなる敵で、ジルやカルロスたちの行く手を阻む。
拳銃で撃ってもなかなか倒せない。

・ジル バレンタイン
バイオハザードRe:3の主人公で、プレイヤーが操作する美人婦警さん。
S.T.A.R.Sというラクーンシティの特別警察の内のひとり。とにかくカッコいい。

・カルロス オリヴェイラ
もうひとりの主人公。アンブレラの特別部隊U.B.C.Sに所属。今回は生存者救出のため、ラクーンシティに派遣された。この人も操作します。とにかく男前。

・ネメシス
ジルの命を執拗に狙ってくる敵。アンブレラで開発されたクリーチャー。
頭脳が高く、ロケットランチャーや火炎放射器なども使ってくる。
とにかく強いです。まさに強敵。

■ストーリー
最終的にラクーンシティから脱出するのが目的になります。
冒頭はどちらかというと静かに始まりますが、その後は衝撃の連続です。
日常から一気に非日常に落とされる描写があるので、動揺する方も多いかと。
主人公ジルが普通に生活していた街ラクーンシティという日常の中で、ゾンビやモンスターなど非日常があって、心地よさと違和感が隣り合わせになっています。
ラクーンシティは架空の街なので、看板や飲食店のメニューなどもあります。細々している部分も作り込まれていますので操作に慣れたら見てみると面白いかもしれません。

■操作性とモンスター
基本的に主人公のジルを操作します。ゾンビなどの敵を拳銃で狙って倒していきます。
ストーリーに沿って『どうすればいいか』が表示されナビゲートしてくれるので、迷う心配はありません。
鍵となるアイテムを順次見つけていきましょう。
移動して、敵を見つけたら狙って撃つ、というシンプルさもわかりやすいです。
でもゾンビはフラフラしていて千鳥足なので、なかなか狙いがつけづらい。
狙っている間にどんどん近づいてきて、それがさらに恐怖を煽ります。
狙う場所によってダメージが変わって、ゾンビの倒しやすさも変わるため、そこも面白いです。
また、全ての敵には『弱点』があります。弱点を突けば、早く敵を倒せて安全です。
発見するには、入手できるファイルを読むことや注意深く敵を観察することが必要になります。
また、弱点を突くため、多少のリスクを被らないといけない時もあるのが面白い部分です。
ただし『敵を全て倒すのが目的』ではないです。
限りある拳銃の弾を温存するため、どうやって敵の攻撃を避けていくかを考えられるのも楽しいです。

■キャラクター
ジルやカルロスを始めとする、魅力的なキャラクターが勢揃いしています。
メインはジルですが、そのジルを支えるキャラクターたちに守られながらストーリーが進んでいきます。
それぞれの想いを胸に、死者の街ラクーンシティを駆け巡ります。
きっとお気に入りのキャラクターが見つかるはず。
セリフも去ることながら、キャラクターの表情も必見。
そのキャラが言われた言葉に対して『嫌悪感』を示す表情や『覚悟』を示す表情などプレイヤーが没入できる部分が多いです。

■ネメシス
ジルと何度も戦うことになるネメシスも、非常に凶悪なクリーチャーです。
執拗にジルを狙ってきて強いので、プレイヤーの恐怖を煽ってきます。
しかも『追われている』というストレスがそのままプレイヤーにものしかかり、何としてでも倒されないように!という気持ちが芽生えやすいです。
でも必ず倒す方法はあるので、見逃さないようにすれば対処できます。
最初の内は恐怖ですが、ストーリーが後半に差し掛かると、何が何でも倒してやる、という気持ちに変わってくるのが面白いところ。

バイオハザードの魅力は慣れているプレイヤーもそうでないプレイヤーも楽しめるところです。
アクションの連続で息つく暇も無いですが、ぜひ、日常と非日常が隣り合わさった奇妙さを体感してみてください。

バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)
9

最高のスリル!!!

一言で言って最高のゲームでした。
BIOHAZARDシリーズの他作品をプレイしたことがなくても充分に楽しむことができます。
この作品の代表的なボスである「ネメシス」に追われるスリルは日常では到底味わえないし、このゲームの醍醐味と言えるでしょう。
また、BIOHAZARDのような種類のゲームをプレイしたことがなくても、アシステッドモード、スタンダードモード、ハードコアモードなど、難易度を選ぶことができる為、自分に合った難易度でプレイ出来ます。
出てくるキャラクターも魅力が満点です。
主人公のジル・バレンタインは女性としての魅力も、大人っぽさも兼ね備えており、プレイしていくうちにどんどんその人間性に惹かれていきます。
ボス戦は、なかなか難易度が高く、そう簡単にはクリア出来ない為クリアした後はとてつもない達成感があります。
ストーリー、映像に関してもまるで映画のような迫力とストーリーです。
ストーリーを進めていくうちに気付いたら主人公に感情移入していて、主人公と同じ感情持っている自分に気づくでしょう。映像もまるで本物の俳優や女優が演じているかのように綺麗でゲームを終えた頃には映画を1本見終わったような気持ちに包まれることでしょう。
ホラーゲームとしてちょうど良いスリルとストーリーで、私のイチオシのゲームと言えます。

バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)
7

完成度は高いが、ボリューム不足

バイオハザードシリーズは昔からのファンで、今回も待ちに待っていました。
前作RE:2もプレイ済みで、それと比較もしながらレビューを行いたいと思っています。

まず良かった点ですが、グラフィックは相変わらず綺麗で、ラクーンシティの街並みも素晴らしい出来です。
ゾンビなどのクリーチャーもより怖さが増しており、プレイ中は常にハラハラでした。
また、今作のメインの敵であるネメシスの完成度も素晴らしいです。
恐ろしさ、迫力が増しており、追いかけられているときの緊迫感は手に汗握るものでした。

気になった点ですが、タイトルにもある通り、とにかくボリューム不足であること。
RE:2に比べ、今作は道も全体的に一本道で
迷ったり、謎解きに行き詰まることもほとんどなかったため、尚更クリアまでが早く感じました。
オンライン対戦ゲームも入っているためだと思われますが、やはりメインのストーリーを皆さん期待をしていたはずなので、これにはがっかりした方も多いのではないでしょうか。
また、最後のネメシスのとどめのさし方もあっけなく、「え、これで終わり?」と少し肩透かしを食らいました。

総評としまして、ゲームとしての完成度は高いと思いますが、ボリュームには期待しない方が良いでしょう。
バイオハザードシリーズのファンにとってのプレイ価値はあると思います。

バイオハザード RE:3 / Biohazard RE:3 / Resident Evil 3 (2020 video game)
7

完成度が高い!

今作では、「バイオハザード RE:3」とオンライン対応の「バイオハザード レジスタンス」の2作品がプレイできます。
まずグラフィックの作り込みが細部までこだわっていて良くできています。
ゾンビの動きや表情がリアルで目が合った時はびっくりしました。
もちろん主人公の動き、操作性も悪くはないです。
新要素としてステップと緊急回避ができます。これについて説明します。
1.ステップは無敵時間などがないのですが、目の前に迫る敵との間合いを広げたい時に便利です。
2.緊急回避は敵の攻撃がヒットする直前にタイミングよくステップを行うと、一瞬だけ時間の流れがゆっくりになり、その瞬間に武器を構えれば攻撃を行う事が可能です。ナイフを装備していた場合は斬撃で敵にダメージを与える事ができます。
以上、参考にしていただければと思います。
また、一定の場所にトラップとしてドラム缶などが設置してあり、これをうまく利用する事で敵を複数倒す事も可能です。
物語を進めていく上で重要なアイテムとして、弾丸や回復薬などがあります。
これは限られた数量しか使用できないため、うまく温存しながら使用していくのも攻略法のひとつと言えます。
最後に、特に脅威な存在となるネメシスなどの敵に関してです。
このような敵は上記で説明したステップをうまく利用して戦うのが良いと思います。
今作は敵の対処方法と戦いの幅の広がりにより、スタイリッシュに楽しめるようになっているので、アクションがあまり得意でない方にもお勧めできる1本です。