SIREN: New Translation / Siren: Blood Curse

SIREN: New Translation / Siren: Blood Curse

『SIREN: New Translation』とは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)によるPlayStation 3用のホラーゲームで、『SIREN』シリーズの3作目。初代『SIREN』の新訳として開発された。
ある日、自分宛てに届いたメッセージに興味をもった高校生のハワード・ライトは、日本の山奥に存在する羽生蛇村(はにゅうだむら)を訪れる。本作は、羽生蛇村を舞台に巻き起こる怪異に立ち向かう様々な人物の物語である。

SIREN: New Translation / Siren: Blood Curseのレビュー・評価・感想

SIREN: New Translation / Siren: Blood Curse
7

人型の異形が遅いくる恐怖

このゲームは、とにかく敵が醜悪です。元々は普通の人間であった方々の心と体が壊れ、しかし生前の性格を残したまま異形となっているのが怖いんです。

基本的な体の大半部分は人と同じでありながら、目からは赤い液体を流す者、顔の部分から肉だれが複数垂れ下がる者、眼球部分から蛾の羽根のような者が生えて空を飛ぶ者、肉体が不自然に肥大化し怪力を持つ者、巨大な脳味噌のような見た目をした者、巨大な顔だけになった者など、どれをとっても悪趣味。

人であった時の習性を持っているため、銃を持つ敵もいて、何度もやられてしまいました。プレイヤー側も戦うことができるのに「見つかったら終わり」というシチュエーションが多く、それが逃げることしかできないゲームよりも圧倒的な暴力を感じさせます。
特に、人間であった時に優秀であった人が屍人になると凶悪の一言。

プレイヤー側のできる、重要な能力の視界ジャックが「敵の視界を乗っとる」というのも気持ち悪さに拍車をかけていると感じます。

彼らは人でなくなった事で以前よりも幸せらしく、あくまでも善意でプレイヤーを自分達と同じにしようと考えているという設定を後ほど知り、戦慄。
このゲームは一体、何度驚かせてくれるのだろうと。
プレイから何年経っても印象に残っているゲームです。