人型の異形が遅いくる恐怖
このゲームは、とにかく敵が醜悪です。元々は普通の人間であった方々の心と体が壊れ、しかし生前の性格を残したまま異形となっているのが怖いんです。
基本的な体の大半部分は人と同じでありながら、目からは赤い液体を流す者、顔の部分から肉だれが複数垂れ下がる者、眼球部分から蛾の羽根のような者が生えて空を飛ぶ者、肉体が不自然に肥大化し怪力を持つ者、巨大な脳味噌のような見た目をした者、巨大な顔だけになった者など、どれをとっても悪趣味。
人であった時の習性を持っているため、銃を持つ敵もいて、何度もやられてしまいました。プレイヤー側も戦うことができるのに「見つかったら終わり」というシチュエーションが多く、それが逃げることしかできないゲームよりも圧倒的な暴力を感じさせます。
特に、人間であった時に優秀であった人が屍人になると凶悪の一言。
プレイヤー側のできる、重要な能力の視界ジャックが「敵の視界を乗っとる」というのも気持ち悪さに拍車をかけていると感じます。
彼らは人でなくなった事で以前よりも幸せらしく、あくまでも善意でプレイヤーを自分達と同じにしようと考えているという設定を後ほど知り、戦慄。
このゲームは一体、何度驚かせてくれるのだろうと。
プレイから何年経っても印象に残っているゲームです。