エイリアン2 / Aliens

エイリアン2 / Aliens

『エイリアン2』とは『ターミネーター』で監督として評価された、ジェームズ・キャメロンが監督と脚本を手掛けた1986年の映画だ。
前作から57年後という設定でエイリアンの数も莫大に増え、数々の未来兵器を使ったジェームズ・キャメロンならではの壮大なアクション映画。
前作でたったひとりノストロモ号の脱出艇で生還した、シガニー・ウィーバー演じるリプリー。そのリプリーが戦うのは、エイリアンの母親的な存在のエイリアン・クイーン。
作業用ロボットに乗ったリプリーとクイーンの対決は、大きな見どころだ。

エイリアン2 / Aliensのレビュー・評価・感想

エイリアン2 / Aliens
10

人間のスペースコロニーに派遣された主人公レプリーとその仲間たちとエイリアンの戦い

第1作目は貨物船ノストロモ号の乗組員とエイリアンとの戦いで恐怖映画の感が強かったが、この2作目はまさに戦争映画である。1作目では唯一の女性乗組員のヒロインだったリプリーも本編では成長を遂げ、エイリアンから生き残りの少女を守るさながら母親役の感がある。前回は1匹のエイリアンに乗組員がだんだんと襲われていく恐怖が描かれていたが、今回はこれでもかというくらいの数のエイリアンが登場する。迎え撃つはアメリカ軍の特殊部隊、酸を吐き人間に寄生するエイリアンにまたもや次々とやられてゆく。機関銃を持ったリプリーはまさに女性兵士だ。
ストーリーは単純なのだが飽きさせない展開で観客を最後まで引っ張ってゆく。様々なハイテク兵器も見どころである。宿主として生かされているコロニーの住民たちの体の中からエイリアンが突き破って出てくるシーンは本当に恐ろしい。ある面ターミネーターを見ているような感覚もあった。前作に続き、エイリアンを生きたまま地球に持ち込もうとする愚かな輩がいるために沢山の犠牲者が出る。化け物は兵器などにはならない。扱いを間違えて自らが滅ぶだけである。
やはり最後に人間の最強の敵を作り人間を滅ぼすのは人間自身であると痛感した。

エイリアン2 / Aliens
10

エイリアン2

前作で退治したはずだったアイツ、しぶとく生き残っていた。前作から数十年がたち、リプリーは冷凍睡眠から覚めた。しかし悪夢は終わってはいなかった。あの忌まわしい星に移住した人々がいたのだが連絡が取れない、会社に呼び出され怪物のことを話したのだが相手にされず、逆に調査に行けと命じられた。あの忌まわしい星に、再び舞い戻った。
移住した人々を探すが一人も見つからない、地下に降りてゆくと見たこともないようなおぞましい空間を目にした。リプリー恐怖がよみがえる。奴はどこかに潜んでいる。一人の少女が生き残っていた。パパ、ママ、全員、怪物にやられたという。一刻も早く脱出すべきとするのだが、時すでに遅し、奴らが襲い掛かる。前作では1匹だけ、今作では集団で襲い掛かる。
ハラハラ、ドキドキ恐怖度100パーセント、アドレナリン爆発、映画館は悲鳴の嵐、エレン・リプリー只者ではない。少女を守るため命がけで戦う、女の意地、女の強さ、クイーン・エイリアン対女リプリー、女同士の壮絶な戦い、映画館は興奮のるつぼ、どちらが勝つのか見てのお楽しみ。1匹でも怖いのに、数十匹で襲い掛かるのだ。シガニー・ウィーバー前作よりさらに強く逞しい、今回の敵はクイーン・エイリアンと子分たち・仲間たち、その他大勢。こんなやつらを相手にして、大変です。女はつらいよ。