人間のスペースコロニーに派遣された主人公レプリーとその仲間たちとエイリアンの戦い
第1作目は貨物船ノストロモ号の乗組員とエイリアンとの戦いで恐怖映画の感が強かったが、この2作目はまさに戦争映画である。1作目では唯一の女性乗組員のヒロインだったリプリーも本編では成長を遂げ、エイリアンから生き残りの少女を守るさながら母親役の感がある。前回は1匹のエイリアンに乗組員がだんだんと襲われていく恐怖が描かれていたが、今回はこれでもかというくらいの数のエイリアンが登場する。迎え撃つはアメリカ軍の特殊部隊、酸を吐き人間に寄生するエイリアンにまたもや次々とやられてゆく。機関銃を持ったリプリーはまさに女性兵士だ。
ストーリーは単純なのだが飽きさせない展開で観客を最後まで引っ張ってゆく。様々なハイテク兵器も見どころである。宿主として生かされているコロニーの住民たちの体の中からエイリアンが突き破って出てくるシーンは本当に恐ろしい。ある面ターミネーターを見ているような感覚もあった。前作に続き、エイリアンを生きたまま地球に持ち込もうとする愚かな輩がいるために沢山の犠牲者が出る。化け物は兵器などにはならない。扱いを間違えて自らが滅ぶだけである。
やはり最後に人間の最強の敵を作り人間を滅ぼすのは人間自身であると痛感した。