ランボー / Rambo / First Blood

ランボー / Rambo / First Blood

『ランボー』(原題:First Blood)とは、1982年に米国で公開されたシルベスター・スタローン主演のアクション映画で、『ランボー』シリーズの第1作である。 社会から排除されたベトナム帰還兵のランボーが、たまたま訪れた街でランボーを追い出そうとする保安官に出会い、戦いへと発展する。ランボーを通してベトナム戦争の負の遺産として社会問題になった米国の暗部が描かれている。 本作は『ロッキー』に続き、シルベスター・スタローンの代表作となり、ハリウッドスターとしての地位を不動のものとした。

ランボー / Rambo / First Bloodのレビュー・評価・感想

ランボー / Rambo / First Blood
9

「ランボー」は緊張感のある最高の映画

「ランボー」は1982年のアクション映画で、無実の罪を着せられた元グリーンベレーのジョン・ランボーの逃亡を描いた物語です。ランボーは小さな町に逃げ込みますが、そこで町の保安官であるティースルと対決することになります。ランボーはティースル保安官とその部下に捕らえられ、乱暴な保安官に限界まで追い込まれます。その後物語は、ランボーと地元当局や軍を巻き込んだ激しい対決に発展します。

ランボーのストーリーは、心的外傷後ストレス障害、政府による退役軍人の無視、権力の乱用の危険性というテーマを探求しています。ランボーという人物を、政府から忘れられ、無視され、深く悩む退役軍人として描いているのです。ランボーの旅を通して、戦争が兵士に与える影響と、彼らを支える社会の必要性を浮き彫りにしています。

物語は、張りつめた緊張感や衝撃的なアクションシーンと共に、魅力的でサスペンスフルな方法で語られています。ジェリー・ゴールドスミス作曲の音楽は、緊張感を効果的に高め、映画の重要な場面にインパクトを与えています。

特に印象に残ったのはシルベスター・スタローンの演技と、テッド・コッチェフの演出です。スタローンは、この映画の主人公であるジョン・ランボーを力強く、かつ微妙なニュアンスで演じています。スタローンが演じる悩める退役軍人が限界まで追い込まれることによって、戦争が兵士に与える影響や社会が兵士をサポートする必要性を問いただしているのです。

また、演出のコッチェフの手腕により、物語の緊張感と感情が効果的に伝えられ、サスペンスシーンを盛り上げたり、インパクトのあるアクションシーンを実現しています。詳しくは控えますが、あれほど緊張感のある映像を作ることができる人はなかなかいないと思います。