半妖の夜叉姫 / Yashahime: Princess Half-Demon

半妖の夜叉姫 / Yashahime: Princess Half-Demon

『半妖の夜叉姫 壱の章』(はんようのやしゃひめ いちのしょう)とは、高橋留美子の漫画作品『犬夜叉』の十数年後の世界を描いたアニメ作品。
女子高生の日暮かごめと半妖の少年犬夜叉が、現代と戦国時代を行き来しながら繰り広げた大冒険から十数年。2人の姪であるとわは、幼い頃に生き別れた双子の妹せつなと再会するが、彼女は夢の胡蝶という妖怪によって過去の記憶も失っていた。かごめと犬夜叉の娘であるもろはも加わり、かつて彼女たちの親がそうしていたように、3人は現代と戦国時代を行き来しながら大冒険を繰り広げる。

半妖の夜叉姫 / Yashahime: Princess Half-Demonのレビュー・評価・感想

半妖の夜叉姫 / Yashahime: Princess Half-Demon
9

「犬夜叉」ファン必見の漫画!!

「犬夜叉」最終回から月日は流れ、殺生丸とりんの間には娘のとわとせつな、犬夜叉とかごめの間には同じく娘のもろはが生まれていた。しかし、親子は卑劣な罠にかかり離れ離れになってしまう。
とわは幼くして1人現代に飛ばされ、かごめの弟・草太の養女として暮らしていた。

生まれながらの銀髪と麗しい容姿、常人離れした力を持つとわは学校でも注目の的。とわが戦国時代から来たと推測する草太は、彼女を愛情を持って育てながらもう会えないかもしれない姉のかごめ、そして犬夜叉のことを想っていた。
とわも日暮家の愛を感じながら、自分の本当の居場所はここではないような気がしていた。

そんなある日、日暮神社に大ムカデの妖怪が襲い掛かる。
その妖怪を追ってどこかからやってきたのは、どこかで見たことがあるような少女2人、せつなともろはだった。

「3人の娘はいずれ再会する時が来る、その時父母の運命も解き放たれるだろう……」
時代樹の精霊がかつて伝えた予言のように、3人の娘は再び出会い、戦国へと飛び立った。そこでとわは自身のルーツを知ることになる。

アニメ版「半妖の夜叉姫」を元に再構成したコミカライズ版。
作画は「絶対可憐チルドレン」の作者であり、「犬夜叉」の高橋留美子先生とも親交を持つ椎名高志先生です。

いなくなってしまった犬夜叉とかごめとりん、1人何かを抱え暗躍する殺生丸。親子を引き離した元凶とは何か。
数々の試練にさらされる娘たちと、それを見守り、時に助ける大人たち。おなじみの弥勒や珊瑚や琥珀、鋼牙、七宝、邪見も大活躍!まさかの人物も再登場。
「これが見たかった!!」と犬夜叉ファンの間でも大評判の傑作。かつて犬夜叉を愛した全ての人たちに読んで欲しいです!

半妖の夜叉姫 / Yashahime: Princess Half-Demon
8

犬夜叉の行方

高橋留美子原作の漫画の多くがアニメ化される中、2020年に放映された『半妖の夜叉姫』は『犬夜叉』の続編であり完全オリジナルストーリーとして制作された。
『犬夜叉』を知っているだろうか?戦国時代にタイムスリップしてしまった女子中学生・日暮かごめと、戦国時代に封印されていた半妖の少年・犬夜叉、そしてその仲間たちが四魂の玉を集めながら宿敵奈落を倒すという物語だ。一番の見どころは、犬夜叉とその仲間たちの恋模様、ではなく、多彩なキャラクターの織りなす巧みなストーリーと、舞台設定である戦国時代を活かしたアクションシーンの数々だろう。全56巻の長編作品となった作品だが、シリアスなシーンとギャグシーンが巧みに組み合わさり、つい一気読みをしたくなる面白さである。
そんな傑作『犬夜叉』の続編である『半妖の夜叉姫』は、ファンの間ではとにかく期待された作品であったのは言うまでもない。何よりもこのアニメの主人公は、『犬夜叉』が連載されていた当時の人気投票一位である犬夜叉の兄・殺生丸の双子の娘たちであるから、発表された時はとにかく沸いた。さて中身、と言いたいところだが、こちらは完結していない。2021年に第二期が放送されることになっている。ファンにとってはこの待ち時間でさえ嬉しいのだから、『犬夜叉』の魅力は底知れない。