シリーズの転換期となるオールスター作品
2020年にPS4用ソフトとして発売され、後にSwith等にも移植していった日本ファルコムの人気ストーリーRPG「軌跡」シリーズの10作目にして、世界観的にも折り返しにあたる集大成的な作品です。ストーリー的はロイド、リィン、Cの3人の主人公を軸に展開され、ほぼ同時期に起きている事件を3者の視点で追っていく群像劇要素の強い軌跡シリーズらしさがあります。
状況に応じて3人の主人公の展開を切り替える(もしくは同時進行でないと先に進まない)クロスストーリーシステムが目玉で、最終的には3ルートのキャラが終盤で合流してプレイアブルキャラが(隠しキャラも含めて)50人近くにも膨れ上がるなど、正に10作目に相応しい、シリーズの集大成的な作品になっています。
また、4人以上のパーティでも後方に控えるメンバーと同時攻撃が可能になるヴァリアント・レイジや探索、およびキャラクターの強化など豊富なやりこみ要素を踏まえたステージ「真・夢幻回廊」も魅力的です。自由にパーティが組めたりと人数の多さに対応してキャラクターをチョイスしやすいつくりになっていて、比較的好きなキャラを選びやすい構成になっているのは嬉しいところです。全体的に過去作をやってきたという前提となっており、新規ユーザーはついていきにくくなった感は否めませんが、シリーズ集大成のお祭りゲームとして楽しめる作品になっていますね。