英雄伝説 創の軌跡 / The Legend of Heroes: Hajimari no Kiseki

英雄伝説 創の軌跡 / The Legend of Heroes: Hajimari no Kiseki

『英雄伝説 創の軌跡』とは、日本ファルコムがら2020年8月27日に発売したPlayStation 4用のRPG(ロールプレイングゲーム)である。この作品は軌跡シリーズの最新作となっており、ゼムリア大陸を舞台に、「巨イナル黄昏」後の世界を描いている。シリーズの完結へ向けたスタートを切るという意味で「創の軌跡」と命名された。
『英雄伝説 創の軌跡』は、シリーズの他の作品同様に、ストーリーテリングの奥深さやキャラクターの魅力、戦略的なバトルシステムが特徴である。また、物語の多様なエピソードが、プレイヤーに多角的な視点から大陸の歴史を理解する機会を提供している。
このシリーズは、日本国内だけでなく海外でも高い評価を受け、特にその複雑な歴史やキャラクター造形、そして政治的なストーリー展開が称賛されている。そのため、シリーズはゲーム業界において重要な位置を占め、多くのファンを魅了している。

kumiko3のレビュー・評価・感想

英雄伝説 創の軌跡 / The Legend of Heroes: Hajimari no Kiseki
10

軌跡シリーズの中間点且つ集大成

軌跡シリーズといえばFalcomの目玉商品として知らない人は少ないだろう。RPGでは珍しい戦闘システムに壮大で引き込まれる面白いストーリー。戦闘も何度やっても飽きないのだが、やはりここはストーリーに惹かれて買い続けているユーザーが多いはずだ。起承転結はしっかりしているし、序盤は王道的なストーリーで徐々に壮大な事件に巻き込まれていく様は年甲斐もなくワクワクがとまらない。
この創の軌跡だが、これまでの主人公とその仲間たちが一挙に集合し共に今回の事件に立ち向かうという、王道で胸アツのストーリーが肝だ。前作までは立場の違いから殆んど関りがなかったり、対立したりもした彼らが一つの目的のために一致団結する様は圧巻で、シリーズファンにとってはこれほど嬉しいこともないだろう。今作は序盤からいきなりピンチが続くため、ゲームの止め時がわからなくなる。三人の主人公視点を切り替えながらストーリーを進めていくのだが、そのためAで行動を起こさないとBが進めないなどは勿論、Aで起きた事件の裏側で何が起きていたのかをCで知ることができるなど、次々情報が入ってくるのも時間を盗られる要因だ。どんどん進めないと先が気になって何も手につかなくなること請け合いで、難易度も複数選べるがノーマルでも十分な手ごたえだ。おまけ要素も充実しており、釣りや料理のレシピを集めだすとそれだけでも止まらない。
軌跡シリーズは基本二部構成で一部をクリアしたら一年ほど待たないといけなかったのだが、これは一本でしっかり完結してくれるのでそこも嬉しいところだったりする(自分は)。