ビョーク / Björk

ビョーク / Björk

ビョークとは、アイスランド出身のミュージシャン、シンガーソングライター。ソロの前はオルタナティヴ・ロックバンド「シュガーキューブス」のメイン・ボーカルとして活動していた。『ローリング・ストーン』誌の選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」第60位にランクインした。代表曲は「ハイパーバラッド 」や「ヴァイオレントリー・ハッピー」など。俳優活動も行っており、主演2作目の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は第53回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを、ビョークも主演女優賞を獲得した。

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ビョーク / Björkのレビュー・評価・感想

ビョーク / Björk
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北欧の神秘、アイスランドの至宝の歌姫

ヨーロッパの北の海に浮かぶ島国、アイスランドが生み出した至宝のアーティスト、ビョーク。
彼女の音楽にはアイスランドの地が育んてきた文化や、その独特の自然が色濃く反映されています。
アイスランドを訪れたことがないとしても、その写真を見れば、ビョークの摩訶不思議な音楽の秘密が少しわかるような気になります。
それぐらい、アイスランドという国には他とは違う風情があるのです。

ビョークの音楽の魅力は、やはりその前衛的な芸術性にあるのではないでしょうか。
安住するということを知らず、新しいものをクリエイトし続けるアーティスト魂には尊敬の念が湧き上がります。

そして、ただ単に芸術的に尖がった作品を作っているわけではなく、ビョークの歌には情熱があり、温かみがあります。
北極圏に近い国、アイスランドの冷えた空気の中で心を温めるような、そんな音楽だと思います。
だからこそ、乾いた日常を生きる私たちはビョークの音楽を求めるのではないでしょうか。
彼女のインスピレーションの泉は、私たちの心を癒すのです。

1993年のアルバム『Debut』からすでに質の高い音楽を発表していたビョーク。

1995年の『Post』では創造性に磨きがかかり、「Hyper- Ballad」という美しい名曲が誕生しました。
この頃は、まだまだ可愛らしいところも残っていたと思います。

しかし1997年の『Homogenic』で才能が爆発。
プロデューサーのガイ・シグスワースの手腕も素晴らしいもの。
もうここにあるのは容赦のない世界で、剥き出しの自然の中を生き抜くしかない。
そんな厳しさがあります。
そこに響くビョークの歌には魂に訴えかけるものが。

そこから2001年『Vespertine』までの流れは鳥肌モノです。
前作で作り上げた感動の世界をさらに進化させ、より心に寄り添うサウンドとなりました。
日常生活の中の音を曲に取り入れたことで、親密度が増しています。
『Homogenic』と比べると音の印象としては静かなのに、押し寄せてくる感情の波は減っていない。
逆にその音のない余白というか、間が功を奏しているのかもしれません。
侘び寂びを手に入れたという感じでしょうか。
壮大なオーケストラがなくても、ビョークの歌唱がそれを補って余りあるほどに熟練していることも見逃せません。

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