ぷよぷよ〜ん / Puyo Puyo~n / Puyo Puyo 4

ぷよぷよ〜ん / Puyo Puyo~n / Puyo Puyo 4

『ぷよぷよ〜ん』とは、1999年にセガから発売されたドリームキャスト版の「ぷよぷよシリーズ」第4作目である。「ぷよぷよ」と「よん(四)」を掛けたタイトルとなっており、「4」の数字がタイトルロゴの後ろに描かれている。
1994年に発売された第2作目『ぷよぷよ通』の基本ルールをベースに、新たな要素として、「特技」(自分のフィールドに様々な効果をもたらす)と、「ステージ」(対戦中に様々な特定の効果が発動する)という概念が導入されている。
主人公のアルル・ナジャが不思議な生物・カーバンクルを連れて初めてサーカスを見に行くことから物語が始まる。カーバンクルが団長のマジックで消えたままサーカスが終わってしまい、アルルはカーバンクルを探す冒険に出るのだった。

ぷよぷよ〜ん / Puyo Puyo~n / Puyo Puyo 4のレビュー・評価・感想

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ぷよぷよ〜ん / Puyo Puyo~n / Puyo Puyo 4
6

パズルゲーム感想

一世を風靡したパズルゲーム「ぷよぷよ」シリーズ本編の4作目にあたり、1999年にドリームキャストで最初に発売され、その後N64、PSでも順に発売されました。
本作ではキャラクターごとに「特技」が設定されてある程度有利に持ち込ませることができたり、ストーリーモードを含めてステージごとに特徴があるといった新要素が加えられていました。
ただステージ要素はどちらかといえば難点が増えた印象になり、またシリーズではお馴染みの「漫才デモ」関してはいい意味で適当なものでプレイヤーを和ませるものみたいなのに対し、本作では外伝にあたる「魔導物語」の要素を踏まえてか、シリアスなムードで進むもラスボスの目的も明かされず終いで不完全燃焼な印象になってしまった感はあります。
また、新規参戦や主人公アルルと同行する「援助キャラ」の割合が女性なのが圧倒的で、等身が高くなったことや、キャラクターデザインの可愛さを含めるとギャルゲーのような印象を与えたのも賛否両論点になりました(とはいえ、キャラクターボイスは前作は素人が行ってたのに対し、本作ではプロの声優さんが担当して安定感がありましたが)。
制作母体であるコンパイル倒産後の作品だったため、売り込みが出来ず低い認知度に終わってしまった不遇な作品と結果的になってしまい、シリーズは2003年のぷよぷよフィーバーにおける復活まで沈黙期間に入る事になりましたが、徹底的にコミカルに徹していた前作SUNと本作のシリアスなムードは個人的には好対照だなっと感じました。