パズルゲーム感想
一世を風靡したパズルゲーム「ぷよぷよ」シリーズ本編の4作目にあたり、1999年にドリームキャストで最初に発売され、その後N64、PSでも順に発売されました。
本作ではキャラクターごとに「特技」が設定されてある程度有利に持ち込ませることができたり、ストーリーモードを含めてステージごとに特徴があるといった新要素が加えられていました。
ただステージ要素はどちらかといえば難点が増えた印象になり、またシリーズではお馴染みの「漫才デモ」関してはいい意味で適当なものでプレイヤーを和ませるものみたいなのに対し、本作では外伝にあたる「魔導物語」の要素を踏まえてか、シリアスなムードで進むもラスボスの目的も明かされず終いで不完全燃焼な印象になってしまった感はあります。
また、新規参戦や主人公アルルと同行する「援助キャラ」の割合が女性なのが圧倒的で、等身が高くなったことや、キャラクターデザインの可愛さを含めるとギャルゲーのような印象を与えたのも賛否両論点になりました(とはいえ、キャラクターボイスは前作は素人が行ってたのに対し、本作ではプロの声優さんが担当して安定感がありましたが)。
制作母体であるコンパイル倒産後の作品だったため、売り込みが出来ず低い認知度に終わってしまった不遇な作品と結果的になってしまい、シリーズは2003年のぷよぷよフィーバーにおける復活まで沈黙期間に入る事になりましたが、徹底的にコミカルに徹していた前作SUNと本作のシリアスなムードは個人的には好対照だなっと感じました。