【映画紹介】悪の正体はなにか?ユダヤ人哲学者の生きざまを描いた『ハンナ・アーレント』の魅力
ユダヤ哲学者のハンナ・アーレントをご存知ですか?米・プリンストン大で女性初の専任教授になり、高名な学者として名声を得た彼女。しかし事態は一転、とある記事が原因で世界中から大バッシングを受けることとなります。彼女が主張し続けた「悪の陳腐さ」とはなにか?正義に生きたユダヤ人女性哲学者の生きざまを描いた映画『ハンナ・アーレント』を紹介します。
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ハンナ・アーレントとは1906年、ドイツ生まれの哲学者である。ドイツ系ユダヤ人であり、ナチズムの勢力が拡大してきた折にアメリカに亡命し、活動を行っていた。代表作は1951年出版の『全体主義の起源』など。1963年、『エルサレムのアイヒマン-悪の陳腐さについての報告』を発表して大論争を巻き起こした。