幻想魔伝 最遊記 / Gensomaden Saiyuki

幻想魔伝 最遊記 / Gensomaden Saiyuki

『幻想魔伝 最遊記』とは、峰倉かずやの漫画『最遊記シリーズ』を原作とするアニメである。OVA『最遊記』から八戒以外の声優を一新し、2000年4月4日から2001年3月27日までに全50話が放送された。2001年8月18日には『劇場版 幻想魔伝 最遊記 Requiem 選ばれざる者への鎮魂歌』が公開され、後に映画の内容が小説となった。また本作を元に『幻想魔伝 最遊記 〜遥かなる西へ〜』や『幻想魔伝 最遊記 〜叛逆の闘神太子〜』といった4作のゲームソフトが発売されている。さらに2002年9月19日にはアニメとゲームを融合させた『幻想魔伝 最遊記 -希望の罪過-』が制作・販売された。
本アニメは、当初は2クールで放送終了の予定だったが好評だったためか、4クール50話まで放送された。物語の前半は漫画『最遊記』に沿った内容だが、後半からはオリジナルキャラクターが登場して、『最遊記外伝』を交えつつアニメ独自の展開となっている。

幻想魔伝 最遊記 / Gensomaden Saiyukiのレビュー・評価・感想

幻想魔伝 最遊記 / Gensomaden Saiyuki
8

なにもかもがかっこいい西遊記

「非ヲタク」の人を次々と沼へ叩き落としていった作品の代表格だと個人的に思っております。私がそうでした。
放送当時、まだ小学生だったのですが、作中で度々使われる「激ムカツク!」が学校中で流行り、スクールカースト上位の子が言っているのを見て「ようこそこちらの世界へ」と思ったのが懐かしいです。
拳銃を所有し、仲間に「物騒な仏僧」と評される玄奘三蔵、「腹減った!」が口癖の孫悟空、女好きの沙悟浄、笑顔の裏に様々なものを隠した猪八戒と、個性あふれるキャラクターに、人気声優が惜しみなくキャスティングされた最高の作品です。
数回アニメ化・ゲームか・映画化されていますが、一番最初のOVA以降はキャストの変更がほぼなく、それだけでも素敵なコンテンツだと思います。
世界観もキャラクター達もすべてが「かっこいい」のフルバースト状態で、この作品にハマらない女子はいないのでは?と思うほどの人気作品です。
原作が月刊誌での連載のため、アニメオリジナル展開の多い作品ですが、後半戦に登場するアニメオリジナルキャラクターの「焔」「是音」「紫鴛」は、原作者自らデザインされていて、原作には登場しませんが、焔が主人公の短編が描かれたりと、敵ながら高い人気を誇るキャラクターです。
オープニングもエンディングもとにかく「かっこよくて、ハードボイルド」な雰囲気で、今見ても最初から最後まで楽しめる作品です。