バーテンダー / Bartender / バーテンダー 神のグラス

バーテンダー / Bartender / バーテンダー 神のグラス

『バーテンダー』とは、原作:城アラキ、漫画:長友健篩による漫画作品、およびそれを原作としたアニメ作品である。2004年から2011年まで集英社の『スーパージャンプ』にて連載され、その後は『グランドジャンプ』に移籍し、2011年1号から3号まで連載した。その後、作画が加治佐修になり、主人公なども変更された『バーテンダー à Paris』、『バーテンダー à Tokyo』、『バーテンダー6stp』が連載された。テレビアニメは第1期が2006年10月から12月までフジテレビほかにて放送され、第2期は『バーテンダー 神のグラス』のタイトルで、2024年4月から6月までテレビ東京で放送された。
主人公であるバーテンダーの佐々倉溜(ささくら りゅう)と、バーに訪れる客やバーテンダー、溜を取り巻く人々たちのエピソードが描かれる。作品のテーマは酒にまつわるエピソードを紹介するものであり、カクテルからウイスキーまで幅広い。

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バーテンダー / Bartender / バーテンダー 神のグラスのレビュー・評価・感想

バーテンダー / Bartender / バーテンダー 神のグラス
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お酒と優しさを教えてくれる漫画

パリのカクテルコンクールで優勝した経歴を持ち【神のグラス】と称される腕前を持つ主人公・佐々倉溜が、日本に帰国してきた所から始まるストーリー。
様々なお酒が登場し、その味や製造方法や歴史などの紹介がストーリーの中でごく自然に語られるので、読んでいる内に気が付いたらお酒の知識が増えていきます。
各章毎に登場するゲスト(お客さん)達は皆どこかに寂しさや不満を抱え込んで日常を生きています。そんな人たちの心のわだかまりにスッと気が付く事が出来る佐々倉溜は、そのお客様に今最適なオーダーというものを次々に提供していきます。その快刀乱麻の活躍に思わず心が躍ってしまい、そしてお酒の解説はとても勉強になります。また、「なぜ佐々倉溜は人の寂しさや不満に気付けるのか」もさりげなく綴られており、この心理学的な要素が私的には一番のミソだと思っております。
この漫画は普通に漫画として楽しめるのですがそれ以上にコミュニケーションの学習ツールとしてもオススメ出来ます。
また主人公・佐々倉溜は劇中でも紹介されるのですが趣味が読書であり、さらにお酒が登場する又は関与する映画や音楽にもめっぽう詳しいので様々な作品(書籍、ドラマ、詩集)から名言を引用してお客様と会話するシーンがたくさんあります。そのお陰でついこちらまで海外の名言を記憶してしまう、という事が頻繁に起きます。
お酒の本だから、と嫌煙されるかもしれませんがお子様にお読みいただいても大丈夫、というか私的には全力でオススメしたい作品です。

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