元OASISのノエルが「AKB48を非難した」という悪意のある意訳が拡散される
2012年5月、『ミュージックステーション』に元OASISのノエル・ギャラガーが出演した。その後、ノエルが自身のブログに投稿した感想が、悪意的な曲解をされて日本のネット上で拡散されるという現象が起きた。元の文章は日本の音楽シーンやテレビ番組をノエルらしく皮肉った内容だった。
Read Article
90年代に一世を風靡した兄弟バンド、oasisのギターの兄、ノエル・ギャラガーの3rdアルバム。
長い名前のソロプロジェクトだ。バンドではない。ノエルの若い頃は作詞作曲を一手に引き受けるかわりに歌はイマイチ、ルックスも別に、な人だったが、歌ううちに次第にうまくなり、50代に突入した今はルックスも渋くてすてきなイケオジ化。年を取るってすばらしい!と、誰にでも紹介できる実例と化している。
そもそもリーダーでもあったoasisを兄弟喧嘩の末に脱退してバンド自体が終了。ソロキャリアに転じたのは40過ぎで、決して早いスタートではない。同時代のバンドは解散や活動停止、ソロ活動を経て、既に再結成の段階にいた。
そんな中の1stは売ってやるぜという気合一杯のセルフタイトル、己の声で満たされたアルバムで当然のように全英一位を獲得、能力のほどを知らしめた。続く2ndは内省的に突き進んだ良盤。そして3rdでは、oasisが代表したようなロックンロールからはかけ離れたエレクトロ路線で、全英一位はキープしたものの賛否両論となったが、ノエルはそもそも、デビュー前の80年代はダンスミュージックどっぷりだったと公言していたのである。今まで開けていなかった手持ちを開示したにすぎない。それがキャリアにして20年越えてからリスナーに開示されるというあたり、なかなか奥深い人であり、まだこれからを期待させてくれる。なお、ソロになってからは音源で演奏するミュージシャンと、ステージで演奏するミュージシャンが異なるのが平常。音源とはまた印象が違う演奏を楽しむことができる。