エモいを知りたいなら聞いてください
おいしくるメロンパンに出会ったのは、とある友人の勧めでした。当時、本ばかり読みサブカルに詳しくなかった私に、友人は「貴方なら絶対ハマる」と自信満々に一枚のCDを手渡しました。その予言は100パーセント的中し、私はあっという間においしくるメロンパン沼にハマってしまいました。
おいしくるメロンパンは、スリーピースバンドで、夏の終わりや秋が似合うような、エモさを兼ね備えた、唯一無二の世界観を表現しています。ギターボーカルのナカシマさんが、作詞作曲を担当されていますが、その言葉一つを取っても、メロディー一つをとっても、他のバンドとは一線を画した、オリジナリティあふれるミュージックであると誰もが驚くようなものに仕上がっています。バンドとしての歴は浅いですが、その実力と勢いは他に遅れを取らず、大きなフェスや、有名バンドとの対バンなど、様々な場所で彼らを見ることが可能になっています。
人の耳を釘付けにするハイトーンボイスに、高度なテクニックを要する独特なギターソロ、それに負けじと激しく主張するベースに、安定感抜群のどこか優しさを感じられるドラムといった全体のバランスが、ある意味崩れているからこそのあの重厚感なのでしょう。どれ一つかけても、おいしくるメロンパンは完成しないのです。
彼らの世界観は、今後もさらに多くの人を引き込み、決して離すことはないでしょう。