ブレイド

ブレイド

『ブレイド』(Blade)とは、マーベル・コミックの『ブレイド』を原作とした1998年制作のアメリカ映画。シリーズ三部作の1作目。アメリカでの公開は1998年8月21日、日本での公開は1999年5月22日。監督はスティーヴン・ノリントン、脚本はデヴィッド・S・ゴイヤー。主演はウェズリー・スナイプス。
ヴァンパイアは地下の闇に潜みながら、秘かに人間との共存関係を築いていた。人間とヴァンパイアの混血として生まれ、日光の下を歩ける青年ブレイド。他のヴァンパイアたちから“Day Walker”と呼ばれる彼は、人間の老人・ウィスラーと共に吸血鬼ハンターとして活動していた。一方、野心を持つ若き吸血鬼フロストは、古文書「マグラの書」によって無敵の力を得、自らを頂点としたヴァンパイアによる世界制覇を目論んでいた。こうして、ブレイドとフロストの激闘が幕を開ける。

ブレイドのレビュー・評価・感想

ブレイド
10

ヒーローらしくないヒーロー

今回紹介させていただくのはウェズリー・スナイプス主演の「ブレイド」です。
マーベルコミックスといえば「アベンジャーズ」。
それぞれ特殊能力や特殊体質を持ち、市民を守るために戦う正義のヒーローというのがイメージだと思いますが、この「ブレイド」は一癖あるヒーロー。
この作品、実はアベンジャーズの始まりである「アイアンマン」よりも更に昔1998年に公開されていて、かなり初期のマーベル作品なんです。
まだ母親のお腹の中にいる時にヴァンパイアに噛まれたことが原因で、ヴァンパイアと人間の混血として生まれたブレイド。
陽の光を浴びても平気なため「デイウォーカー」と呼ばれていて、ヴァンパイアハンターとして根絶させるためにウィスラーと共に日々戦っているというのが大まかなストーリーになります。
おすすめする一番の理由はとにかくアクションがめちゃくちゃかっこいいです。
ヒーローとしてはめずらしく刀を使って戦うのですが、そのほかにもウィスラーが作った様々な武器を使いながらアクションシーンを繰り広げています。
銃撃戦だけではなく、接近戦もあり、アクションシーンは本当に目が離せません。
もう一つ、個人的にすごいなと思ったのは映像技術です。
ヴァンパイアは銀やニンニクに弱く、ブレイドも銀入りの弾を使うのですが、それで撃たれたヴァンパイアは灰になってしまいます。
その灰になってしまうシーンや他にもたくさんのシーンでCGを使っているのですが、その映像技術が時代のことを考えるとものすごく技術力が高いので、そこも見どころです。
彼の性格や言動は世間一般で想像するヒーローとは違い、少しブラックなキャラです。
そういったところもブレイドの魅力のひとつです。

ブレイド
10

武闘派アクションホラーの最高峰!

黒人監督スパイク・リーの監督作で注目され、「メジャーリーグ」でムショ帰りの俊足男を快演、以降は黒人アクションスターと一気に表舞台に躍り出たウェズリー・スナイプスが放つ「マーシャルアーツ・アクションホラー」の痛快作。

バンパイアに襲われた母親から生まれた男ブレイドが、自らに流れる忌まわしきバンパイアの血に葛藤しながらも、人間を家畜として支配し君臨しようとする凶悪なバンパイアの帝王に最新兵器と最強の格闘技で立ち向かう!
スナイプス本人が長年鍛錬を続けてきたという空手・中国拳法・ムエタイなどの格闘スキルを惜しげもなく発揮し、バンパイア共を蹴散らすブレイドの勇姿はただひたすら「格好いい!」の一言。そのため、格闘技の経験者等スタントマンも大量に出演しており、敵対するバンパイア軍団として画面狭しと暴れまわっているのも見どころの一つ。当然大ヒットしシリーズ化もされたが、やはりこの一作目に製作者や出演者のとんでもないまでの熱量が充満していて、とにかくオススメするならこの一作目という事になるのは間違いない。しかし私がここでああだこうだ言ってもやはり百聞は一見に如かず。先ずなによりも実際に見て、「ブレイド」の世界に心ゆくまで浸ってほしい。