麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜

麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜

『麒麟の翼』とは、東野圭吾による推理小説およびそれを元にした映画。『加賀恭一郎シリーズ』の第9作目にあたる作品であり、家族の在り方と人情を描いている。作品のテーマは「悲劇からの希望と祈り」。
ある寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる腹にナイフが刺さった男を巡査が目撃する。男はナイフを刺された後に日本橋まで歩いてきたが、そこで力尽きたのだった。主人公である加賀恭一郎は捜査に参加し、事件の真相を追う。

麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜のレビュー・評価・感想

麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
7

悲しい過去でした。

加賀恭一郎シリーズです。とあるサラリーマンが橋のたもとで死んでいて、その犯人を追う話です。キャストがとにかく豪華でした。松坂桃李、菅田将暉、山崎賢人など、有名な人が出ていました。テラハの春香も出ていておおっと思いました。最初に事件を起こしたとされる若者が捕まるりますが、彼の恋人は無実を主張します。被害者の息子は、昔とある事故に関わっていそうで、そっちが理由かも、と謎は深まります。東野圭吾さん原作らしく、いろいろ込み入ってるけどわかりやすく、見やすかったなと思います。過去の事件はとても悲しい話でした。しかし許せるものじゃないなと思います。その後、ブログで母を支えてたとしてもひどいです。原作は読んだはずなのですが、あまり覚えていなくて、ドキドキしてみれました。被害者役の中井貴一さんも、息子からすると堅物のお父さん感が出ていて良かったと思います。いいお父さんなんたけど、若い人にはわからない感じがありました。あと加賀さんシリーズって、飄々さはよく出てるんだけど、思ったより本人は出てこないんですよね。阿部さんすきなので残念です。まあ、今回の主役は事件関係者だから仕方ないのですが。

麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
10

困難から逃げない勇気の大切さ

「新参者」劇場版シリーズ第1作。
連ドラ、TVスペシャル「赤い指」を経ての、待望の映画化でした。最近はだいぶ落ち着いてきましたが、高視聴率ドラマの映画化、という日本映画の流れの一環ですね。上手いやり方だ…。
そんなことはさておき、原作を読んでダダ泣きした人間なので、その映画化である本作でも涙が止まりませんでした。何回観ても泣いてしまいます。
日本の“ゼロ地点”である日本橋。それが織り成す物語が、とてもエモーショナルでした。“麒麟の翼”の意味も、胸に迫りました。
命を懸けてでも、絶対に伝えたかったメッセージに、めちゃくちゃ胸を打たれました。“想い”の持つ力はすごい…。本当に偉大です。
人の本当の気持ちは誰にも見えない。たとえ、家族であっても、恋人であっても。だから擦れ違ってしまう。ならば、きちんと伝えなければならない…。痛切に感じました。
改めて観ると、水泳部の面子が超豪華ですね。今をときめく若手俳優が一堂に会していました。驚きでした!
東野圭吾さんの原作は、単なるサスペンスにとどまらず人間ドラマがあるから面白い。
過ちから目をそらさない、そして困難から逃げない勇気の大切さをこの映画は教えてくれます!!