麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜

麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜

『麒麟の翼』とは、東野圭吾による推理小説およびそれを元にした映画。『加賀恭一郎シリーズ』の第9作目にあたる作品であり、家族の在り方と人情を描いている。作品のテーマは「悲劇からの希望と祈り」。
ある寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる腹にナイフが刺さった男を巡査が目撃する。男はナイフを刺された後に日本橋まで歩いてきたが、そこで力尽きたのだった。主人公である加賀恭一郎は捜査に参加し、事件の真相を追う。

nomura_nakanoのレビュー・評価・感想

麒麟の翼 / 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
10

困難から逃げない勇気の大切さ

「新参者」劇場版シリーズ第1作。
連ドラ、TVスペシャル「赤い指」を経ての、待望の映画化でした。最近はだいぶ落ち着いてきましたが、高視聴率ドラマの映画化、という日本映画の流れの一環ですね。上手いやり方だ…。
そんなことはさておき、原作を読んでダダ泣きした人間なので、その映画化である本作でも涙が止まりませんでした。何回観ても泣いてしまいます。
日本の“ゼロ地点”である日本橋。それが織り成す物語が、とてもエモーショナルでした。“麒麟の翼”の意味も、胸に迫りました。
命を懸けてでも、絶対に伝えたかったメッセージに、めちゃくちゃ胸を打たれました。“想い”の持つ力はすごい…。本当に偉大です。
人の本当の気持ちは誰にも見えない。たとえ、家族であっても、恋人であっても。だから擦れ違ってしまう。ならば、きちんと伝えなければならない…。痛切に感じました。
改めて観ると、水泳部の面子が超豪華ですね。今をときめく若手俳優が一堂に会していました。驚きでした!
東野圭吾さんの原作は、単なるサスペンスにとどまらず人間ドラマがあるから面白い。
過ちから目をそらさない、そして困難から逃げない勇気の大切さをこの映画は教えてくれます!!