名探偵コナン 戦慄の楽譜

名探偵コナン 戦慄の楽譜

『名探偵コナン 戦慄の楽譜』とは、2008年4月19日に公開されたアニメ映画である。劇場版『名探偵コナン』シリーズの第12作目にあたる作品。。第32回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した。
本作のテーマは音楽。高名なピアニスト堂本一揮によって創設された「堂本アカデミー」の学生が次々と死亡する事件が起きた。江戸川コナンは事件現場に残されたフルートの部品を手掛かりに、事件の真相を暴いていく。

名探偵コナン 戦慄の楽譜のレビュー・評価・感想

名探偵コナン 戦慄の楽譜
10

蘭と新一が珍しく喧嘩?仲直りのきっかけは許しがテーマのゴスペルソング。

ある日、堂本音楽アカデミーの練習室が爆発し死傷者が出た。現場からは楽器の胴部管が発見された。
翌週、蘭は堂本音楽ホールでのリハーサルの見学に新一を誘うが、珍しく言い争いになる。
喧嘩を知った園子は中学の時にも蘭と新一の間で長い喧嘩があったことを口にするが、蘭はその時に道で聞こえてきた曲のことを思い出す。
しかし、その曲が何の曲か思い出せない。
後日、歌手の秋庭怜子と出会う。怜子の飲み物を勝手に飲んだ元太が苦しみだし、数日声が出せなくなってしまった。
彼女の堂本アカデミーでの出演を狙い、水筒に刺激物が混入されたようだ。
さらに帰り道、一行は何者かにダンプカーで襲われる。そのあと、堂本アカデミー生が死亡し、同じ楽器の頭部管と足部管が発見された。
翌朝、コナンは秋庭のもとを訪れ、男性の写真を見つける。
その男性は彼女の婚約者であった相馬光というフルート奏者で、殺された4名が無理やり酒を飲ませた結果、事故で転落死していたのだった。
コナンは秋庭の森林浴に同行したところ、エアライフルでの狙撃に遭遇する。
公演当日、コナンと秋庭は何者かに襲われ意識を失う。
そのまま公演開始の時刻となるが、コナンと秋庭はボートに乗せられ、運河に流されていた。
コナンの機転で110番通報に成功する。
コナンと秋庭が堂本ホールに駆け付けると、なんとホールが爆発していた。
犯人を捕まえるための時間稼ぎのため、秋庭は公演に出演しアメージンググレースを歌う。
彼女の歌を聞いた蘭は、中学の時に新一との仲直りのきっかけになったのがこの歌であることを思い出す。
果たしてホールの爆発を止めることができるのか?一体犯人はだれなのか?
音楽がテーマの美しいミステリーが今始まる。

名探偵コナン 戦慄の楽譜
9

まるで、コンサートへ行ったような気分になれる作品

アニメーション映画「名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)」は、音楽をテーマにした作品です。
この映画のおすすめなところは、まるで、コンサートへ行ったような気分になれる素敵で美しい歌を歌うシーンや、いろいろな楽器の音が流れるシーンを、たくさん見られるということです。
大切な人へ想いを込めて歌うシーン、子どもたちが元気いっぱいに歌うシーン、音楽ホールとコンサートに来てくれたお客さんを守るために歌うシーン、2人で力を合わせて、「あー」と綺麗な声をそろえて助けを呼ぶシーンなどなど、いろいろなシーンで、いろんな歌のシーンを見ることが出来ます。
歌のシーンで、一番お気に入りのシーンは、物語の後半で、主人公の男の子と女の子の中学生時代の思い出のシーンです。
桜が舞う中、映画の物語の重要な女性のキャラクターが大切な人のために歌う姿を見て、喧嘩していた二人が仲直りをするシーンは、とても素敵で、優しくて、心温まるシーンでした。
大切な人を想う姿を、いろんなシーンで描かれた、とても良い映画です。
そして、物語の一番最後の、主人公の男の子が弾くバイオリンの音色が聞こえてきて、女の子が探して、そして、男の子が自分の気持ちを伝えているシーンも素敵です。