私の少年 / My Boy

『私の少年』とは、30代のOLと10代の少年の交流を描いた青年漫画。双葉社『月刊アクション』2016年2月号にて連載を開始、その後、講談社『週刊ヤングマガジン』に移籍。2018年26号~2020年48号まで掲載。
すでに完結しており、単行本は全9巻、全43話からなる。
第1話で30歳の主人公の多和田聡子が、12歳の少年である早見真修に出会うことから物語が始まり、2人に関わる周囲の人物も巻き込み展開していく。
物語が進むごとに登場人物は年数を重ね、最終話の時点では聡子は34歳、真修は16歳の高校生へと成長。舞台も東京から聡子の故郷である仙台、そして物語後半で再び真修と出会った東京へと移り変わる。
初めは友人のようだった2人の関係が、真修の成長と共に変わっていく様子を繊細なタッチで描き、2人の心情の変化やままならない気持ちをリアルに表現したセルフやモノローグが共感を呼び、大人の女性を中心に人気を集めた。
受賞歴は「このマンガがすごい!2017 オトコ編」第2位、「俺マン2016」第1位、「全国書店員が選んだおすすめコミック2017」第6位、「第3回 次にくるマンガ大賞 コミックス部門」第3位など。

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私の少年 / My Boyのレビュー・評価・感想

私の少年 / My Boy
8

世界観が美しい作品

『私の少年』はいわゆる「おねショタ」というジャンルになるのですが、それだけでは収まりきれない作品だと思います。
スポーツメーカー勤務の30歳のOL・聡子は、ある日、自宅近くの公園で12歳の美少年・真修と出会う。サッカーのレギュラーになりたいという真修に聡子は指導することになる。後日、元恋人に婚約者を紹介されて虚しさを感じていた聡子は、レギュラー落ちした真修と公園で再び会う。真修の複雑な家庭環境を知った聡子は、彼と頻繁に交流をするようになる。しかし二人の交流を知った真修の父親はこれを良く思わず、聡子は転勤処分を求められてしまう。こうして急な別れを突きつけられた二人だが、2年後偶然の再会を果たし…。
聡子は聡子でこの関係は何なのか、自分が彼と深く接していいのだろうかと悩み、真修は真修でだんだんとこの気持ちが恋なのではと気づいていく。お互いがお互いを思いやり、一途に相手を想う心が美しい作品です。作者の高野ひと深さんの繊細な絵が美しさをより引き立てます。何より真修の美少年さがすごいです!これから二人がどんな結末を進んでいくのか、楽しみで仕方ない作品です。特に30代の女性の方は共感するところが沢山あるんじゃないかなと思いますよ。

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