元気がないならバーフバリを見て王を讃えよ!
観覧後には胸の中に熱い炎が灯ったような、そんな気持ちになる映画です。
王宮の陰謀に巻き込まれ、赤ん坊の頃から庶民の村で育ったバーフバリ(シヴドゥ)ですが、力、度胸、そして機転などで誰にも教えられることもなく王の資質を発揮していきます。やがて冒険の中で自分の生まれ故郷、捨てられた経緯、やり遂げるべき運命と出会いますが、その全てがあまりにも劇的に演出されているので視聴者の心も盛り上がります。
映画冒頭に時代背景や場所など丁寧に説明されているため、物語の中で話が進んでいっても政治的背景、キャラの立ち位置などが非常にわかりやすく、場面ごとにテンポよく物語が進行していきますので一切のストレスがありません。
アクションやCGに関しても素晴らしく、特にバーフバリとデーヴァセーナと共に国に戻る際の煌びやかなシーンや、マヒシュマティ王国の素晴らしさを感じさせるシーンには力が入っています。もう一人の主人公であるバーフバリ(全王)と仇敵であるその弟との対決には、かなりの時間が取っているので結末がわかっていたとしても手に汗握ることが出来ます。
また彼らを取り巻く国母シヴァガミ、幽閉されてしまったデーヴァセーナなど、華やかなインド衣装や、身に付けたアクセサリーの美しさに目を奪われつつ、政治に巻き込まれ翻弄されていく中でも決して自分を失わない、強い個性を持った女性達も大変魅力的です。
続きがあることが前提となる内容ですので、非常に気になるシーンで終了していますが、後編のバーフバリ2も含め、仲間と一緒に見ると最高に盛り上がることが間違いない作品です。