僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia

僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia

『僕のヒーローアカデミア』とは、堀越耕平が『週刊少年ジャンプ』で連載している漫画、及びそれらを原作とするアニメ、ゲーム作品。舞台は多くの人が超常能力「個性」を持つことが当たり前の世界。そこでは個性を悪用する敵(ヴィラン)を取り締まる「ヒーロー」が憧れの存在となっていた。ヒーローを夢見る少年、緑谷出久は何の能力を持たない「無個性」だった。これは出久が「最高のヒーロー」になるまでの物語である。

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僕のヒーローアカデミア / ヒロアカ / My Hero Academia
7

ヒロアカの個性社会

超常現象「個性」を当たり前に誰もが持つ社会で【ヒーロー】という職業が注目を浴び、「個性」を悪用する悪者【ヴィラン】(敵)と戦う世界線の物語になります。その中で主人公である緑谷出久は何も「個性」がない「無個性」であり、「無個性」は冷遇され周囲から浮いていましたが、出久の憧れのヒーロー「オールマイト」と出会う事で彼の運命が変わっていきます。
出久は「無個性」だとしても、「考えるより先に体が動いていた」としてトップヒーローと同じ理屈で動ける人間だと明記されています。話が進むにつれ出久は「OFA」(ワン・フォー・オール)と言う「特別な個性」をオールマイトから授かり、出久が通っている雄英高校で活躍し次々に多くの人々を救っていきます。「OFA」を持っていることを隠して、ヒーロー修行しながら学園生活を送って行きます。僕のヒーローアカデミアは出久だけではなく、それぞれのキャラクターにストーリーがある群像劇とも呼べると思います。例えば出久の幼馴染である爆豪勝己やクラスメイトの轟焦凍などのエピソードはファン泣かせのエピソードがあります。
爆豪勝己は出久とは違い「個性」が優秀でなんでもできる少年でした、そんな彼は思わず「無個性」の出久に“助けられた”とたんに嫌悪感を感じ、それ以来彼に突っかかることが多く嫉妬心などを拗らせました。彼と出久はエピソード「仮免試験」後の喧嘩でようやく和解しました。轟焦凍は強い「個性」と強い「個性」を掛け合わせる「個性婚」で生まれ火と氷の「個性」を持った子供になりましたが、父親がオールマイトを超えさせようと考え無理やり修行させた結果、母親からは愛情を得られず父親を憎む子になってしまいました。出久とエピソード「体育祭」で対決してからは性格が穏やかになり、親子の仲が改善しつつある描写になります。同時にヴィランとの戦いも徐々に激しく、熱く、ヴィラン敵連合との戦いはより凶悪で出久達の強敵となっていきます。話が進むにつれ、「個性」ありきの社会から馬が合わず、疎外されているキャラクターも登場します。
「個性」を使いこなせない者も現れます。僕のヒーローアカデミアは【ヒーロー社会の闇を描写している】のだと思います。