雅な世界に浸れるマンガ。
「あさきゆめみし」いわずと知れた、古文の源氏物語のマンガです。
私が高校生の時、クラスメイトの女子全員がこの本を読んで、国語の古文の部分だけすべて正解だった為、教師の方が焦ったくらいです。ちょうど共通1次試験の最後の年であったので、友人たちに「記念受験すれば?」って言われました。最後の年となれば、古文は絶対源氏物語から出題されるとみんなが思ったからです。予想通り須磨の話が出題されてました。
イラストも綺麗で話は平安貴族の恋愛物語。源氏の君は一体どんだけの人愛せるの?って不思議に思ったくらいでしたが、読み進めると結局はただのマザコンです。母の面影を追いかけつづけているのです。そして最後には紫の君より、母に近い血筋の女3の宮を正妻にしてしまうくらいです。側室はその人に合わせたお部屋を作り、お正月の衣装なども源氏の君が考えていたのを思いだします。明石の君の間にできたちい姫を紫の君にあずけ、明石の君は付き人として、紫の君は母として、ふたりはお互いのことを案じながら娘を育てていきます。前半は源氏の君の話がメインですが、紫の君が亡くなると、その後は源氏の君を葵の君の間に出来た息子の話に代わっていきます。あとは読んでのお楽しみです。素晴らしい絵とともに雅な世界にひたりましょう。