コンスタンティン / Constantine

コンスタンティン / Constantine

『コンスタンティン』とは2005年にアメリカ合衆国で公開されたアクション・ファンタジー映画である。監督はフランシス・ローレンス、主演はキアヌ・リーブス、共演を務めたのはレイチェル・ワイズ。宗教観の濃い世界観を斬新かつスタイリッシュな映像で表現し、話題となった。この世には人間界、天界、地獄の三界が存在し絶妙なバランスで成り立っている。凄腕の悪魔祓いジョン・コンスタンティンはこの均衡に異変を感じ、女性刑事アンジェラ・ドッドソンと共に世界の存亡を脅かす陰謀に立ち向かうのだった。

JewelRookn4のレビュー・評価・感想

コンスタンティン / Constantine
8

天使と悪魔の均衡。発想が面白いアクション映画!

キアヌ・リーブス主演で、コミックを原作としたアクション映画です。

悪魔憑きや、天使、怪奇現象などのオカルト要素を取り扱っていますが、ホラー映画のような、おどろおどろしさはあまりありません。
ミュージックビデオ界出身の監督が製作しただけあって、テンポが良く、スタイリッシュにまとめられています。

天使と悪魔が人間の魂を取り合っているという設定は面白く、両者が密かに囁きかけることで、人間は善行を行なったり、道を踏みはずしたりしているというエピソードはなるほどというもの。
主役のジョン・コンスタンティンは、均衡が保たれた世界の中で、出過ぎた行動をする悪魔を、この世から地獄へ送り返しているエクソシストです。
しかし、ジョンの動機はあくまで自分本位なものであり、他人のためを思って悪魔払いをしている訳ではありません。
そんなジョンが偶然出会った、霊感の強い女性刑事と共に、二人は天国と地獄の大騒動に巻き込まれていきます。

ストーリーにはユーモアがあり、なかなか心憎い展開を見せています。
私達が暮らしている現実の見えないところで、この映画のような事象が展開していると想像するのは楽しいことではないでしょうか。
また、マニアックな魅力もあり、続編を期待する声も多い作品です。