泣ける
映画を見る前は、大人になった主人公が、過去を回想しながら、本当の親を探す、みたいな話かなと思っていましたが、想像以上に主人公の半生がしっかりと描かれており、ただ親を探すだけの映画ではありませんでした。育ての親や兄弟への思い、恋人との関係とかいろいろなことが描かれていて、とても深い話でした。
主人公が、本当の家族を探したいという気持ちもよく分かりますし、そのことを育ての親に後ろめたくて言えないというのもリアルな話だなと思いました。育ての母親がそんな心の狭い人ではないのは分かってはいたとは思いますが、それでも傷つけてはしまうだろうと主人公は思ったのだと思います。育ての親についに告白するところでの母親の言葉には泣けてくるし、本当の家族と出会うところはもう号泣物でした。主人公ももちろん嬉しかったと思いますが、本当のお母さんの気持ちを考えると、迷子になって、そのまま25年も息子に会えなかったなんて、どれだけ辛かっただろうと思います。そして、最後、ライオンの意味が分かって、さらに号泣です。久しぶりにこんなに泣ける映画に出会いました。
主人公も素直でいい青年ですし、育ての親も良い人たちだし、元恋人も別れてからも彼のことを気にかけててすごく良い子です。
見ていて、すごく暖かい気持ちになれる映画です。