LION/ライオン 〜25年目のただいま〜

『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』は、2016年に公開された、アメリカ合衆国とイギリスの合作映画である。原作はサル―・ブライアリーのノンフィクションストーリー「25年目のただいま」で、出演はデーヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デヴィット・ヴェナムなどである。2017年に日本でも公開された。2017年のアカデミー賞では6部門にノミネートされた。
ストーリーのテーマは、「迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth」。内容インドの片田舎に住む5歳のサル―が兄とはぐれてしまうところから始まり、オーストラリアの夫婦に引き取られ、青年期を過ごす。その後、幼いころの記憶を元に自身の生まれた故郷をGoogle Earthを使って探すというものである。撮影はインドのコルカタから始まり、オーストラリアのメルボルンにまで及んだ。

cocobabyz4のレビュー・評価・感想

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LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
9

泣ける

映画を見る前は、大人になった主人公が、過去を回想しながら、本当の親を探す、みたいな話かなと思っていましたが、想像以上に主人公の半生がしっかりと描かれており、ただ親を探すだけの映画ではありませんでした。育ての親や兄弟への思い、恋人との関係とかいろいろなことが描かれていて、とても深い話でした。
主人公が、本当の家族を探したいという気持ちもよく分かりますし、そのことを育ての親に後ろめたくて言えないというのもリアルな話だなと思いました。育ての母親がそんな心の狭い人ではないのは分かってはいたとは思いますが、それでも傷つけてはしまうだろうと主人公は思ったのだと思います。育ての親についに告白するところでの母親の言葉には泣けてくるし、本当の家族と出会うところはもう号泣物でした。主人公ももちろん嬉しかったと思いますが、本当のお母さんの気持ちを考えると、迷子になって、そのまま25年も息子に会えなかったなんて、どれだけ辛かっただろうと思います。そして、最後、ライオンの意味が分かって、さらに号泣です。久しぶりにこんなに泣ける映画に出会いました。
主人公も素直でいい青年ですし、育ての親も良い人たちだし、元恋人も別れてからも彼のことを気にかけててすごく良い子です。
見ていて、すごく暖かい気持ちになれる映画です。