監督失格

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監督失格
7

身近な人の死

自分の愛人との、情事を撮るとかどういう神経やねんとか、ちょっと最初は嫌悪感のある話なのですが、監督が由美香さんの遺体を発見してしまい、その後、何も作らないほど苦しみな悲しんだことを見てしまうと、そのことだけで悪く思えないというか、なんとも言えない気持ちになりました。
由美香さんから立ち直ろうとこの映画を作ろうって話になったけど、作業が進まないところとか、そりゃそうだよなと思いつつ、ドラマとか作り物ではない本物の悲しみに直で触れて、そういうもんだろとわかっていながら辛かったです。
再録みたいなところもあるし、何かとテロップが入るとか、気になるところもありました。テロップばっかりとかは、仕方ない部分もあるとは思います。この映画を作り始めたって時点で、監督も自分のことを客観的に見れるようになってきたってことだろうし、あまり素の苦しみとかを出した場面とかは撮りにくいでしようし、ちょっと演技というか、わざと話すことで立ち直るってこともあると思うので、わざとなんかテレビの演出ぽくしたのかなと思いました。
最後、監督が由美香さんから立ち直ろうとする場面は本当に良かったです。そこを見るためにも見るべき映画ですし、監督がこの映画を作った意味はあったなあと思います。でも、やっぱりショッキングすぎる話ですし、監督と由美香さんの関係だって不倫関係でしたし、そんな一般受けする話ではないのかなと思いました。