8
自然を壊してきたんだな
高畑勲監督の作品です。
平成が終わり、令和にかわり、この題名がますます味わい深いものになったなと思います。
私が狸を見たのは、山口かどこかの田舎でした。昔はいろんなとこで見かけられたのかもしれない狸。今は本当に少なくなったような気がします。
狸たちが、住処を守るためにいろいろしますが、狸の呑気さと楽観さのおかげで映画自体、呑気で楽しい感じです。やってることは結構酷いんですけどね。工事現場を荒らすのなんか、人が死んでいるし、結構攻めた映画だったんだなと思いました。いろんな狸が出てきますが、1匹かっこいい狸がいて、それが好きでした。人間に化けたときがかっこいいし、狸のときもなんとなくシュッとしています。狸といっても、全然違うのだなと思いました。でも大体、太めで呑気な感じで私に似ていて好感が持てます。
最後の方で、人間に演説するところは、泣けます。ほんと、人間は自分勝手なことしたなと思いました。あと、最後の最後にこぶ平が声をあてている狸がいうことが、真理を突いているなと思いました。私も、自然を壊したところに住んでいるし、偉そうなことも、極端のことも言えませんが、自然とは共存して生きていきたいなと思いました。