話はあまりない
千尋ちゃんが、湯婆婆に何を言われても頑張って仕事をしていたりとか、助けてくれるお姉さん的な人がいたとか、面白い要素はありました。
私が好きなのは、やっぱり、体にゴミの詰まった神様の世話を千尋がするところです。りんは一生懸命、風呂を洗ってるし、番頭から札を手に入れるところも、なるほどと思うし、みんなで綱引きするところも楽しいです。
でも、全体の話はあってないような話でした。なんで、千尋の家族が、あのテーマパークの跡地みたいなとこに行っちゃったのかもよく分からないし、両親をどのようにして元の姿に戻すのか分からないまま、仕事が始まって、最後、なんの脈絡もなく、助けられてるというか、よく分からない話だなと思いました。
ヒロインやヒーローの恋みたいなのも相手が川じゃ意味無いし、別に恋愛ぽくしなくてもいいかなと思いました。いや、恋愛ぽくする気はないのかもしれませんが、2人の関係性もよく分かりまん。よく分からないまま、気が付いたら、千尋が成長しているという感じです。
最初の方で、こどもがいなくなってるとか、他にも、あの世界に行っちゃって戻れなくなった人もいるみたいな話をしたりとかして、ホラーテイストに吹っ切ったほうが面白かったかもしれません。まあ、それはちょっとジブリっぽくないので、良くないかもしれませんが。
とにかく、あまり話のない話でした。場面場面の面白さを楽しむ作品かもしれません。