BANANA FISH / バナナフィッシュ

BANANA FISH / バナナフィッシュ

『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』とは、『別冊少女コミック』で連載されていた吉田秋生によるバイオレンスサスペンス漫画。1980年代のニューヨークを舞台に、バナナフィッシュというドラッグをめぐる、ストリートキッズ、アッシュの戦いを描く。ハードな抗争を繰り広げる一方、孤高に生きてきたアッシュが英二との友情を通して人間らしさや愛を覚えていく姿が描かれている。かねてより名作として人気を博していたが、2018年に吉田秋生40周年プロジェクトでアニメ化され、人気が再燃した。

masaki-6688u8のレビュー・評価・感想

BANANA FISH / バナナフィッシュ
10

少女漫画の域を超えた少女漫画

吉田秋生さんが別冊少女コミックにて、1985年から1994年まで連載していた作品です。舞台はニューヨーク。主人公はストリートチルドレンであるアスラン、通称アッシュという名前の少年です。彼は頭脳明晰で、とても美しい顔をしていました。そのせいで、幼少期とあるマフィアのボスに目を付けられ、英才教育を受けさせられます。結果、成長した彼は、運動神経や銃の腕前もバツグン、しかし、愛情に飢えた少年に成長していました。そこで出会ったのは英ニという日本人の少年です。彼は棒高跳びの選手ですがスランプに陥っており、気晴らしにジャーナリストの叔父に連れられてニューヨークに来ていたのでした。この2人はそれぞれ全く違う環境で育った少年でしたが、アッシュは栄ニに出会って、今までで知らなかった心の安定を知るようになります。その様子がすごく切ない気持ちになり、アッシュに幸せになって欲しいという気持ちになります。また、漫画の展開も、ストリートチルドレンvsギャングという構想で進んでいて、ハラハラドキドキする展開がとても面白いです。なにより純粋にアッシュがかっこいいです。単行本でいうと四巻くらいからは、絵のタッチもグッと変わって、よりアッシュがイケメンになります。最後はとても感動する結末になっていますので、是非読んでみてください。