少女漫画の域を超えた少女漫画
吉田秋生さんが別冊少女コミックにて、1985年から1994年まで連載していた作品です。舞台はニューヨーク。主人公はストリートチルドレンであるアスラン、通称アッシュという名前の少年です。彼は頭脳明晰で、とても美しい顔をしていました。そのせいで、幼少期とあるマフィアのボスに目を付けられ、英才教育を受けさせられます。結果、成長した彼は、運動神経や銃の腕前もバツグン、しかし、愛情に飢えた少年に成長していました。そこで出会ったのは英ニという日本人の少年です。彼は棒高跳びの選手ですがスランプに陥っており、気晴らしにジャーナリストの叔父に連れられてニューヨークに来ていたのでした。この2人はそれぞれ全く違う環境で育った少年でしたが、アッシュは栄ニに出会って、今までで知らなかった心の安定を知るようになります。その様子がすごく切ない気持ちになり、アッシュに幸せになって欲しいという気持ちになります。また、漫画の展開も、ストリートチルドレンvsギャングという構想で進んでいて、ハラハラドキドキする展開がとても面白いです。なにより純粋にアッシュがかっこいいです。単行本でいうと四巻くらいからは、絵のタッチもグッと変わって、よりアッシュがイケメンになります。最後はとても感動する結末になっていますので、是非読んでみてください。