トムハンクスとメグライアンが贈る心温まるラブストーリー
この映画は1998年に公開されたアメリカの映画です。その当時ペアを組むことが多かった、トム・ハンクスとメグ・ライアンが主演を務めた心温まるラブストーリーです。キャスリーン・ケリーは、母親から受け継いだ老舗の小さな児童書専門店の店主を務めています。キャスリーンには同棲に近い生活をしているフランクという恋人がいましたが、彼にも言えない秘密を持っています。それは、NY152というハンドルネームの男性とのメールでの交流です。その男性の名前も住所も知りませんが、メールを通じて他愛のない会話を楽しみにしていました。しかし、そのNY152は、ジョー・フォックスという名前で、大型書籍チェーン店の責任者だったのです。彼の店は、本屋の中にカフェなどを作って本を大量に仕入れて安く売ることを目標にしていました。キャスリーンは一冊一冊の本に対して愛情を込めて販売していましたが、ジョーは本そのものに対する愛情はあまりなかったのです。実は、ジョーも、Shop Girlというハンドルネームを使用するキャスリーンとのメール交流を楽しみにしていました。
ある日、ジョーは子どもに本をプレゼントするために、キャスリーンの本屋を訪ねます。ジョーは、彼女と話すうちに自分の会社であるフォックス書店を嫌っていることを知ります。その後、フォックス書店が開店しますが、キャスリーンの店があることで、子ども向けの本の売れ行きは伸びませんでした。
ある日、絵本作家のパーティーにてジョーはキャスリーンと再開します。そこで、ジョーがフォックス書店の社長であることがバレてしまいます。その後、二人はEメールにてお互いのことを気に入らないと記載しますが、なかなかうまくいきません。フォックス書店ができてからキャスリーンの店の売り上げが落ちることをメールで相談しますが、ジョーは詳しいことがわからないため、「戦え」とだけアドバイスします。その言葉を励みに、キャスリーンは頑張りますが、大した効果を出せずにいました。そこで、メールで相談し、ようやく二人は会おうということになります。ジョーは、彼女に会おうとカフェに来ますが、先に来ていたキャスリーンの姿を見て、初めて自分がメールをしていた相手が商売敵であるキャスリーンであることに気づくのです。ジョーは偶然を装ってキャスリーンに話しかけますが、キャスリーンはフォックス書店が嫌いだったので嫌味を言ってしまうのです。それを受けてジョーは帰ってしまいます。キャスリーンは来てくれなかったNY152に対してメールを出しました。そのメールを受け取ったジョーは、謝罪のメールを送ります。
キャスリーンはいよいよ自分の店を閉めることになりますが、フォックス書店の売り場を訪れて、目当ての絵本を探している女性に、そのタイトルを詳しく教えながら涙してしまいます。その姿を見て、ジョーは心動かされ得るのです。ジョーはキャスリーンの家を訪ねるのですが、キャスリーンは風邪をひいて寝込んでいます。そこで、ジョーは「仕事での対立はもうない。今からでも友だちとして付き合えないだろうか?」と提案するのです。それ以来、キャスリーンのいる場所には偶然ジョーがいます。しかし、ジョーがメール相手であることをまだ気付いていないキャスリーンは、まだ、NY152のことが引っかかっていました。メールを通じて再び会うことを約束した二人ですが、迷いを抱きながらもNY152との待ち合わせをすると、そこにはジョーがいるのです。この時のセリフが最高です。ジョーは「泣かないで、ショップガール」と言いますが、キャスリーンは、「あなたで良かった」と答えてキスをするのです。