おくりびと

おくりびと

『おくりびと』 とは、滝田洋二郎が監督を務めた日本の映画である。主演の本木雅弘が、青木新門著『納棺夫日記』を読み感銘を受け、青木新門に直談判し映画化の許可を得た。共演者には山崎努、余貴美子、広末涼子らがいる。チェロ奏者の男が楽団の解散を機に、妻を連れて山形に帰郷し、納棺師の見習いとして働き始める。死について向き合う主人公を通して様々な生と愛のカタチを描く人間ドラマである。

5wstrangerのレビュー・評価・感想

おくりびと
9

人の死をテーマとした、深く考えさせられるストーリー

おくりびとは、2008年に公開された邦画です。一人の納棺師という職業をテーマに人間模様が描かれた映画です。この物語の主人公は失業したチェロ奏者の大悟という男性です。大悟は妻とともに故郷の山形に戻ります。そこで、大悟は新しい職場を探しますが、「旅のお手伝い」と描かれた求人広告を見つけ、てっきり旅行代理店だと思って面接に行きます。面接にはあっさりと受かりましたが、実はその会社は葬儀社だったのです。その業務内容は納棺で、いわゆる「おくりびと」の仕事だったのです。仕事内容に戸惑う大悟でしたが、社長である佐々木の熱意に押されて入社することを決めます。最初は妻には仕事内容は内緒だったのですが、ある日妻にバレ妻は実家に帰ってしまうのです。
しかし、妻はしばらくすると戻ります。それは、彼女の中に大悟の赤ちゃんができたからです。ある日、大悟は友人の母を納棺しますが、その様子を見ていた妻は、夫の仕事に対して理解してくれます。
そんな時、長い間行方不明であった大悟の父が、死んだという知らせが届きます。亡くなった父のもとを訪れると、地元の葬儀屋の死体に対する扱いが悪いことに憤りを覚え、自ら納棺する決意をします。亡き父に対して納棺の儀をする大悟の目には、涙が浮かんでいました。