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人の死をテーマとした、深く考えさせられるストーリー
おくりびとは、2008年に公開された邦画です。一人の納棺師という職業をテーマに人間模様が描かれた映画です。この物語の主人公は失業したチェロ奏者の大悟という男性です。大悟は妻とともに故郷の山形に戻ります。そこで、大悟は新しい職場を探しますが、「旅のお手伝い」と描かれた求人広告を見つけ、てっきり旅行代理店だと思って面接に行きます。面接にはあっさりと受かりましたが、実はその会社は葬儀社だったのです。その業務内容は納棺で、いわゆる「おくりびと」の仕事だったのです。仕事内容に戸惑う大悟でしたが、社長である佐々木の熱意に押されて入社することを決めます。最初は妻には仕事内容は内緒だったのですが、ある日妻にバレ妻は実家に帰ってしまうのです。
しかし、妻はしばらくすると戻ります。それは、彼女の中に大悟の赤ちゃんができたからです。ある日、大悟は友人の母を納棺しますが、その様子を見ていた妻は、夫の仕事に対して理解してくれます。
そんな時、長い間行方不明であった大悟の父が、死んだという知らせが届きます。亡くなった父のもとを訪れると、地元の葬儀屋の死体に対する扱いが悪いことに憤りを覚え、自ら納棺する決意をします。亡き父に対して納棺の儀をする大悟の目には、涙が浮かんでいました。