ゲームを楽しむとともに、人生について学ぶ事ができる。
このゲームにはRPGゲームとしての面白さがあるだけでなく、人生のすべてが詰まっています。
具体的なポイントが大きく分けて2つあります。
1つは主人公の波乱なストーリーです。
まず、生まれてすぐに母親を魔物たちに連れ去られている主人公は、父親であるパパスとともに幼少期を過ごします。しかしある時、主人公は魔王の手下たちの人質となってしまい、目の前で父親のパパスが殺されてしまいます。その後は青年になるまで、魔王の配下としての奴隷生活を送ることになります。
波乱な人生はまだまだ終わりません。仲間とともに脱走した後にはなんと、結婚相手を選ぶというシーンがあります。それもなんと、大富豪の美しい娘か、10数年ぶりに再会した幼馴染か、という究極の選択です。(リメイク版ではもう一人います。)この場面では多くのプレイヤーが悩みに悩みました。
そして子どもも授かり、ついに幸せが訪れたかと思われましたが、その妻も母親と同様に魔物たちに連れ去られてしまいます。子どもたちとともに妻を取り戻すため、魔王の元へ向かいますが、そこで待っているのは生きていた母親との再開。そして、再開直後の母親の死。これほど主人公が悲惨な人生を歩むゲームは他にあるでしょうか。出会いと別れだけでなく、人生における大事な事がこのゲームを通して体験できます。
そしてポイントの2つ目は、モンスターを仲間にしながらストーリーを進めていくという点です。
なんと67種類ものモンスターが仲間になります。どんどん強いモンスターを仲間にするのもよし、好きなモンスターを育てていくのもよし。自分の好きなように仲間を編成することができます。個人的にはスライムだけを育ててラスボスまでいきました。以上の2点だけでなく、様々な創意と工夫がなされているこのゲームは、これまでプレイしてきたどのゲームよりも最高にやりがいのあるゲームです。