居眠り磐音

居眠り磐音

『居眠り磐音』(いねむりいわね)とは、佐伯泰英による日本の大人気時代小説シリーズ、およびそれを原作としたテレビドラマ、実写映画作品である。原作は『居眠り磐音 江戸双紙』のタイトルで双葉文庫より2002年4月から書き下ろしで刊行がスタートし、累計発行部数は2000万部を超えるベストセラーとなった。のちに加筆修正を経た決定版が文春文庫より刊行されたほか、続編シリーズなども展開されている。
時は明和9年。主人公の坂崎磐音(さかざき いわね)は、九州豊後の関前藩の嫡男であったが、藩政改革を目指す中で起きた悲劇的な事件によって幼馴染の2人を失い、国を出奔して江戸で浪人生活を送るようになる。深川六間掘の長屋に身を寄せ、普段は鰻割きや両替商の用心棒として働きながら、江戸幕府を揺るがす巨大な陰謀や時の老中一派との壮絶な戦いに身を投じていく。普段の穏やかな物腰と、剣を握れば圧倒的な強さを誇るギャップが魅力となっている。
原作小説の人気を受けて多方面でのメディアミックスが展開され、2007年からは山本耕史の主演によりNHKで『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでテレビドラマ化された。また、かざま鋭二の作画による漫画化も行われ、2019年には松坂桃李の主演で初めて映画化されるなど、時代劇の金字塔として広く愛され続けている。

MASSANのレビュー・評価・感想

居眠り磐音
10

映画 居眠り磐音

この映画は佐伯泰英・原作の時代劇です。
見どころは殺陣と音楽、そしてドラマ版との相違点です。
まず殺陣についてはかなり重厚感があり、構え、太刀筋に迫力を感じられると思います。そして音楽はこの映画によく合うものだと思います。同じ原作でドラマ「陽炎の辻~居眠り磐音 江戸双紙」というものがあり、こちらの音楽も素敵ですが映画と比べれば音楽のスピードが違います。それは殺陣にも反映され、ドラマはテンポの速い、リズミカルな殺陣、映画はリズミカルではありませんがどっしりとしたリアルな殺陣だと思います。
またドラマと映画での設定の相違点も面白いです。少し内容を紹介させていただくと磐音の出奔の経緯は同じですが時代背景が少し異なります。田沼意次を例にするとドラマでは権勢を掌握し、磐音たちと間接的に敵対しております。松平定信の登場から見て田沼政治の終盤と思われます。映画では本軸のストーリーが意次の進める貨幣改革。その賛成派と反対派のにらみ合いを中心に話が進みます。磐音を支援している今津屋がこの改革に賛成していることから両作品での相関関係に少し違いがあります。このようにドラマと映画で同じ原作なのにまったく同じになることなく、一つを見ればもう一つもと興味を惹かれると思います。