シックなウィスパーボイスが素敵!
80年代からR&B、ポップのスターとして活躍し、私達をワクワクさせてくれるジャネット・ジャクソン。
キング・オブ・ポップのマイケル・ジャクソンを兄に持ち、妹らしい可愛さがあります。
ビッグすぎる兄の存在が影響しているせいかはわかりませんが、「私は自分をゴミのように感じていた。」と語っていたのが印象的でした。
そんなジャネットの歌は抑制が効いていて、派手に声を張り上げるようなものではありません。
シックな中に可憐さが感じられる、洗練された趣きなのです。
80年代はひたむきな情熱が光っていた時代。
代表曲の『Rhythm Nation』では、アグレッシブなサウンドに乗せて、攻めたボーカルワークを聴かせます。
ダンスも熱のこもったキレのあるもので、スターとしてのオーラを感じさせるのに十分なものでした。
そこから90年代に入ると芸術性を重視した作風に。
囁くようなウィスパーボイスがセクシーな魅力を放ち、落ち着いた大人の情緒が表現されています。
ところが、2000年に発表したアルバム『All For You』で大きく方向性をチェンジ。
これまでになくポップでキャッチーな輝きをまとった楽曲がそろい、ジャネットがラブリーな魅力を振りまきます。
まるで何かから解放されたかのように、自由に羽ばたく様子が爽快。
いつ聴いてもテンションの上がる、素晴らしいアルバムとなっています。