心の奥底から絞り出される情熱
オーストラリアの女性シンガーソングライター。自身の作品を出す他にも、別のアーティストへの楽曲提供や客演において、素晴らしい才能を発揮しています。
シーアの活動を大々的に有名にしたのは、EDMの影響を受けて盛り上がりを見せていたポップミュージックシーン。
それ以前からアーティスティックでポップな彼女の曲は注目され、スターバックスのコンピレーションアルバムに収録されたり、Apple社のCMに起用されるなどしていました。
そのときのインディーな魅力も素敵なものだったのですが、EDMの楽曲に客演したり、ポップアーティストに曲を提供するようになると同時に、シーアの才能は爆発していきます。
シーアが書いた曲は軒並みヒットし、人々の心を掴んでいきます。
切なく、情熱的で、心の奥底から絞り出したような歌は強く訴えかけるものがあるのです。
それでいてポップな感性も持ち合わせているので聴きやすいメロディーは耳に残ります。
ジャズをベースにした個性的な歌声も魅力的で、曲を提供されたアーティストの歌い方が、シーアに似てしまうという現象も起こりました。
そんなフィーバーを経て、2014年に満を持してリリースされた自身のアルバム『1000 Forms of Fear』は感動的なメロディーが詰まった傑作となります。
印象的なのは一曲目に収録された『Chandelier』。
ポップシンガーに引っ張りダコとなったことに対する苦しみが曲になっています。
繊細なアーティスト肌のシーアにとって、パーティーガール達の相手をするのは、相当なストレスになっていた模様。
少女ダンサーが踊りまくるミュージックビデオも話題となった名曲です。