激突!

激突!

『激突!』とは、1971年に公開されたテレビ映画である。監督はスティーヴン・スピルバーグ、主演はデニス・ウィーバーが務めた。第1回アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを獲得した作品である。
セールスマンのデイヴィッド・マンは、車でカリフォルニアへ向かう途中のハイウェイで1台のトレーラーを追い越した。その直後から、トレーラーはデイヴィッドの車を追いかけまわすようになる。執拗に追いかけてくるトレーラーに追われ続ける恐怖と、トレーラーの運転手との対決を描く。

yoca42p6のレビュー・評価・感想

激突!
9

車に追いかけられるだけなのに!

とあるサラリーマン?がタンクローリーに追いかけられまくる話です。昨今、煽り運転問題が話題になっていますが、それを予見したかのような作品でびっくりしました。タンクローリーの運転手の顔は見えない作りになってて、何考えてるのかわからなくて不気味だし、車が意思を持ってモンスター化しているかのようです。スティーブン・スピルバーグの作品なのですが、この人はほんとひとつのものと対峙するホラーがうまいなと思いました。ジョーズもサメだけで引っ張ってたし、宇宙戦争とかもそうです。主人公が最初訝しげだったのが、ああ、俺狙われてる!とわかってからの恐怖とか上手いなと思います。結構古い作品なのに、今でも十分通用すると思います。昔、本作のテレビ放映時、主人公を徳光和夫さんが吹き替えたと聞きました。それは私は見たことありませんが、それってどうなの?と思えるキャスティングです。それでも、面白いと思った人がいたということは、本当に面白いということです。車は本当に怖いです。この映画のようなことが現実にも起きそうな昨今の事情と合わせて考えると、より恐怖を感じます。もちろん、ホラー要素だけでなく、どうにか車から脱出するところのカーアクションとかもすごかったです。