美女と野獣(1991年の映画) / Beauty and the Beast (1991 film)

美女と野獣(1991年の映画) / Beauty and the Beast (1991 film)

フランスの民話を元に1991年に制作されたディズニーの長編アニメーション映画作品。魔女の呪いによって醜い野獣に姿を変えられた古城の王子と美しく聡明な街の娘ベルとの奇跡の愛の物語。ロマンティックな音楽と美しい映像が全編を彩り、信じ合うことで起こる不思議な奇跡が深い感動を呼び起こすファンタジー・ラブストーリー。アニメ作品として初のアカデミー作品賞にノミネートされ、さらに作曲賞と歌曲賞を受賞した。

Yamamotoのレビュー・評価・感想

美女と野獣(1991年の映画) / Beauty and the Beast (1991 film)
7

ベストカップル

ディズニーの映画はやはり歌がいいなと思います。中でも本作は最初のベルの説明のところから歌でとても面白いです。今まで普通にいた人がぞろぞろと歌い出し、歌い終わるとバラバラになるという、フラッシュモブの走りだなと思いました。ヒロインのベルは、みんなに歌で歌われているとおり、ちょっと風変わりでオタク気質で好感が持てます。野獣も野獣といってもなかなかハンサムなビジュアルだし、優しげだし、まあ惚れてしまうのもわかります。ライバルの男ガストンはモテモテ男の設定ですが、なんか偉そうだし、ベルがミセスガストン、ご冗談というのもわかります。でも、映画内ではモテているので、強さイコールかっこよさのような時代だったのでしょう。他にも、物に変えられてしまった使用人たちもユニークだし、ベルのお父さんも変わっているし、ディズニーの中でも、群を抜いて変わった人たち勢揃いという感じなのではないでしょうか。ディズニープリンセスと言われますが、その中でも庶民的で変わった親がいるという親しみやすさがベルの人気の秘密かもしれません。最後、ベルの愛で野獣の呪いは解けますが、野獣のままでも十分お似合いのベストカップルだと思いました。