海よりもまだ深く

海よりもまだ深く

『海よりもまだ深く』(うみよりもまだふかく)とは、是枝裕和が監督・脚本・原案を手がけ、2016年5月21日に公開された日本映画である。主演の阿部寛をはじめ、樹木希林、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキーらが出演した。キャッチコピーは「夢見た未来とちがう今を生きる、元家族の物語」。本作は第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品された。
売れない小説家でありながら夢を諦めきれず、探偵事務所で働きながらギャンブルに溺れて家族に見放された主人公の篠田良多が、台風の夜に団地で母、元妻、息子の「元家族」と共に過ごすひとときを通じて、思い描いた未来とは違う現実を生きる姿を描いたヒューマンドラマである。

youwのレビュー・評価・感想

海よりもまだ深く
7

ダメな男

是枝監督の作品です。
売れない小説家の男性の年老いた母親や別れた妻、子供との付き合い方を描いた作品です。
主人公は阿部寛で、フラフラしているダメおやじをうまく演じてました。ああ、こういう家族いるよなと思える日常を描いていて、別に大きな出来事も起きず、たんたんと話が進むという感じです。まあ、阿部寛だからなんか憎めない感じが出ているけど、よく考えると、別れた妻を自分の母親のとこに泊まらせたり、彼女の新しい彼氏のこと聞いたり膝を触ったり、気持ちの悪い男だなと思いました。たぶん、是枝監督は男の弱さというか、こういうクズいるよね、切ないね、ということを描きたかったのだと思います。たしかに、阿部寛の立場に立つと、悲しいし切ないなと思いますが、元妻の立場で考えると嫌な男だしだから別れたんやと思いました。
お母さんは樹木希林が演じていて、可愛らしいお婆さんでした。息子から金目になりそうな掛け軸のことを聞かれたりしても飄々ともう無いよと言ったり、ドラ息子の扱いに慣れている感じで、面白かったです。やはり、樹木希林さんてすてきな役者さんだなと思いました。いるだけで存在感があって、場が引き締まる感じです。もっと彼女の演技が見たかったなと思います。